強奪〜
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…やめてぇぇぇぇ!!!」
直後、アスナが放った四連撃は弾かれ、シンのソードスキルは続く。
「ふふふは!!」
「きゃぁぁっ!!」
くりだされる斬撃がアスナの体を裂き、鮮血を舞わせる。
『咲さんっ!!!』
「やめろてめぇぇぇっ!!!」
リパルの声と同時に俺はすぐに飛び立つが、距離が遠い…!アスナは最後の抵抗と言わんばかりにソードスキルを再度発動、シンの攻撃を弾いていくが…アスナの動きが止まったあと、まだシンの剣にはエフェクトが残っていた。
「残念、一発足りなかったね」
「……っ…キリトくん…ごめんね…わたし…!」
「アスナぁぁぁぁ!!!」
シンがつきだした一撃は…アスナを貫かなかった。だが…
「ごほっ…」
「春鈴っ!!」
春鈴が間に割り込み、烈火とその身を持ってアスナを守ったのだ。そして…その身を貫いた刃をがっしりと掴み…叫ぶ。
「…っ!!亮さぁぁぁぁんっ!!!」
叫んだ、その名を呼んだ。…そしてあいつは、答えた。
ー亮ー
俺は連続で瞬動を用いてシンが出たと言う場所に向かう。…そして、見た。アスナが打ち負け、その身を裂かれるのを。そして、見た。春鈴がアスナに向けて止めと放たれた一撃をわざとその身で受け、最大のチャンスを作り出したのを。そして………聞いた。彼女の叫びを。
「…っ!!亮さぁぁぁぁんっ!!!」
…考えることはなかった。俺は擬音と迷切を握りしめ、引き抜く。そしてありったけの気を籠めて…叫んだ。
「うおおおおおおっっっ!!!!!」
「なっ…!?」
ズパァァァンッ!!
「ぎゃぁぁぁ!?!?」
渾身の一撃が、シンの死角をつき、障壁を撃ち抜いてその身を切り裂いた。瞬間、シンは吹きとび…更にはその懐から多数のメダルがこぼれ落ちる。刺さっていた剣が抜け、崩れ落ちる春鈴の体を俺は受け止めた!
「春鈴っ!!」
「…あはは…さすがです…」
「そんな、わたしのせいで…!」
「大丈夫ですって……ちゃんと、急所は外し…ましたから…」
「急所が外れてても出血はしてる、動くな!!」
俺は急ぎ回復術を用いて春鈴の傷を癒す。あくまで最低限の治療をほどこし、俺は春鈴の頭を撫でる。
「…よく、やってくれた…!お前のお陰で…あいつに一撃をくらわせられた!」
「…本当、なら…わたしが叩き込みたかった、ですけど…後は、お任せします」
「ああ、任せろ」
そして咲が飛んできてアスナを回復させる。
「アスナ、大丈夫か?」
「うん…凌統ちゃんのお陰で…」
「……みろよ、亮。あいつの障壁が…」
「ああ、わかる。…なくなっている。…やれるぞ、咲」
シンはゆっくりとその身を起き上がらせ…遊
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