別世界より@
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かるオジロンは、国王不在を極力隠したいのだ。
「オジロンの心配も分かるけど、何時知れ渡るか分からないと動きづらいのよ!バレないようにと制約がつきまとうから!」
「なるほど…」
「で、王妃陛下は私に何をさせたいのですか?」
「まずラインハットに知らせて軍事、政治両面で支援をしてもらいます。ラインハット以外に此処まで期待できる国はありません。それからポピーを連れてきて下さい」
「………ポピーを〜…混乱に拍車がかかりませんか?」
双子の妹であるポピーに、この事態に協力を依頼する事に難色を示すティミー…
彼は妹をトラブルメーカーだと思っている。
「貴方がルーラを使えればあの娘には頼りません!」
「………なるほど…ルーラ…ですか…」
「ポピーに接触したら、直ぐさまマーサ様をグランバニアにお連れして下さい。異世界への門を開くのにマーサ様のお力が必要になるかもしれません…」
テキパキと指示を出すビアンカ…
ティミーはそんな母を見て《このまま女王に就任してくれればいいのに…》と、とんでもない事を考えてしまっていた…
別に父の事が嫌いな訳では無い!
しかし、あの父の部下として日常を送っていると、時折イヤになってしまうのだ…
それがリュカという男である。
「それと!…もう一つ重要な事があります」
「そ、それは?」
「この本の管理です!」
「………何故…それが重要なんですか?」
オジロンは有能である。
ただそれは政においてであり、軍事や陰謀事には向かない。
「この本が燃やされたらリュカがどうなるのか分からないわ…」
「………なるほど…では、どのように管理しますか?」
「この部屋ごと管理します。私とスノウとピエールで指揮します。配下はモンスターのみで構成します。私達3人の許可が無い限り、オジロン…貴方でもこの部屋への入室は禁止します!よろしいですね!?」
こうして緊迫した状況のまま事態は進んで行く…
どちらの世界でもリュカだけが緊張感無く事態を受け入れている。
一番の当事者なのに、一番他人事の様に…
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