暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
「いってきます」〜Happy day〜
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キスになるのか。
「私の負けだよ、フェイト。私も、君の側で生きようと思う。これからも、私と共に歩んでくれるか?」
「うん・・・うん! うん!」
次々と溢れてくる涙を拭いながら何度も頷くフェイト。そんな嬉しそうな顔を見せられたら、こっちまで嬉しくなるだろうが。
「ルシルパパーー!!」
嬉し泣きの止まらないフェイトに困っていると、まだ眠っているはずのヴィヴィオが駆けてきた。そのヴィヴィオの後ろにはシャルやなのは達も一緒に歩いてくる。全力で駆けてきたヴィヴィオの半ばタックルのような抱きつき。とは言ってもヴィヴィオは軽い。しっかりと受け止める。
「ルシルパパ、どこにも行かないでね♪」
腰にしがみ付いたヴィヴィオが私を見上げてきてそう言った。これは見ていたな。さっきの私とフェイトのやり取りを。優しくそっとヴィヴィオの頭を撫でる。するとヴィヴィオはくすぐったそうに目を細め笑みを浮かべた。あぁ、悪くない。こういうのも、やはり悪くない。
「やっと決心したんだね、ルシル」
「ああ。満足か、シャル?」
「うん。・・・ちゃんと幸せになってよね」
ここまでお膳立てされたんだ。なってやるさ。この世界で、フェイト達と共に新たな時間を生きてやるよ。フェイトの周りを囲うなのは達も嬉しそうに抱き合っている。さっきまでの暗い雰囲気が根こそぎ吹き飛んでいるような光景に、自然と笑みが零れる。
『あとは、テルミナスの事だけだね』
シャルからのリンク。そう、これからもフェイト達と居続けるには、テルミナスを斃す必要がある。
『それについてだが。さっきフェイトが来るまで神意の玉座とリンクして、ある策を立てた。上手くいけば、恐らくテルミナスに勝てる。というより絶対に勝つ』
独りここで対テルミナス戦の事をただひたすらに考えていた。フェイトの想いに応えるまでは自己犠牲の策だったが、応えた以上はある程度変更する必要がある。生き残って、フェイトと対人契約を結ぶ。
『そっか。教えて、その策の内容を。私は何だってするから』
『・・・すまない、シャル』
私一人残り、シャルだけは還る。それに負い目を感じる。だというのに、シャルは偽りのない笑みを浮かべて、『私はもう十分だよ。これだけの思い出があれば、これからも頑張っていける』そう言った。微笑み合っていると、シャルがヘッドロックをあまりにも唐突に私にかけた。
「痛だだだだだだだ!!」
「フェイトー! こんな頭の固い義弟だけど、よろしくねーー!!」
「シャル・・・、うん!」
フェイト、そこは笑みで応える場面ではなく、シャルを止めるところだ。なのは達もそんな笑っていないで助けてくれ。それから1分くらい掛けられっぱなしのヘッドロック。解放された時には酷
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