ナジミの塔
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<ナジミの塔>
リュカの過去話に目を真っ赤に腫らす程泣いてしまった若者3人と、そんな事気にもせず歌いまくりモンスターを寄せまくるリュカ達の一行は、洞窟を抜けナジミの塔の1階まで到達する事が出来た…半日以上使って…
外には黄昏が訪れ、アルル達も疲労のピークに達した為、体を休ませる事に意見は一致した。
「う〜ん…何処か身を寄せて休める所は無いかな?」
元気だけは有り余っているリュカが率先して塔の1階部分を探索して行く。
すると、また地下へと下りる階段があり、その先から人の気配が漂ってくる。
もしかしたらバコタが言っていた老人が住んで居るのかと思い、リュカは3人を抱き抱えるように連れ込んだ。
「いらっしゃい」
しかし、其処に居たのは老人と呼ぶにはまだ早い、中年の男性が一人…
にこやかな顔でリュカ達の到来を歓迎する。
「………あの〜…ここは何ですか?」
「ナジミの塔特別施設の宿屋だ!お一人2ゴールドでいつでも大歓迎だ!」
「失礼を承知で聞きますが…何でこんな所で経営を?」
さすがのリュカも慎重に質問を続ける…
「良い質問ですねぇ!」
ミスター・ニュースか貴様は!と言うツッコミをぐっと我慢するリュカ。
「此処ならライバル店もなくて良いと思ったんだけど…ライバル店どころか客自体が居ないんだよね!盲点だったよ」
《ヤバイ、コイツ馬鹿だ!まともに相手しない方がいい!》
「大変ですね…4人泊めてもらえますか?」
「もちろんだとも!4人で8ゴールド。前払いで良いかい?」
「食事は………期待しない方が良いですよね?」
「馬鹿にしちゃいけないよ!こう見えても若い頃は料理人を目指して修行したんだ!周りは海に囲まれているし、庭では野菜も作ってるんだ!私の料理だけを目当てに来る客も居るくらいなんだよ!」
《じゃぁ普通に町で経営してもやっていけるだろうに…》
「へー…じゃぁ、食事付きでお願いします。…あと幾ら払えば?」
面倒事を嫌うリュカは突っ込まない。ただ流すのみである。
「大丈夫!宿泊料に入っているから」
ウィンクする店主に苦笑いのリュカ…
ともかくは疲れを癒す事が出来るのはありがたい…
思いがけずベットで睡眠をする事の出来たアルル達は、朝から元気にナジミの塔攻略へ出立。
「あの宿屋…料理の腕前は一級品だったね」
リュカの感想に全員頷く。
「絶対、営む場所…間違えてるよね!」
またも全員頷く。
さて気を取り直してナジミの塔攻略!
この塔は2階以上の階に外壁が存在せず、吹き曝しの空間が存在する。
強烈な海風吹き込むそのエリアは、大変危険で気を抜くと外まで放り出されそうになる。
3人共リュカにしがみつく様に塔内を移動して行く。
「しかしハツキは結構胸が大きいね!今度、直
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