ナジミの塔
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「だったら最初から言えよ!『鍵を盗まれて魔法の玉を渡せないんですぅ〜』って!」
「ふん!どっちでも同じじゃろ!魔法の玉も手に入ったんじゃ、サッサと去れ!目障りじゃ!」
「このクソ爺〜…言われんでも立ち去るわ、ボケェ!ほれ、鍵返すよ!」
リュカは老人の目の前に盗賊の鍵を晒す。
「いらんわ!元より世界を救う者達に渡すつもりで造ったんじゃ!持ってけ、馬鹿ガキ共!」
「………爺さんアンタ………」
リュカに先程までの剣幕はなく、老人を見つめる。
「もう用は無いじゃろ!こんな所で時間を潰してないでサッサと世界を平和にして来い!」
アルル達は老人に追い出されるように家から出る。
「あのお爺さん…結構良い人…みたいですね…」
ハツキの感想にリュカは、
「口が悪い、ムカつく!」
そう少し笑いながら答える。
随分と回り道をしたが、やっと魔法の玉を入手した一行。
これでいざないの洞窟の奥へ入る事が出来る…はず。
世界へ羽ばたける事を信じて、今日はレーベの宿屋で疲れを癒す。
リュカを除いて…
…あの男は今夜もコッソリ、アリアハンへ戻っていた…
そして夜は更け、朝が到来する…
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