第四章
[8]前話
「これからも機会があれば」
「その時はですね」
「外に出て」
「青空の下で飲んで食べる」
「そうすればいいのよ、例えば夏なら」
客はこの季節の場合も話した。
「葵ちゃんかき氷も好きだけれど」
「ブルーハワイですね」
「それを食べてもいいでしょ」
「そうですね」
「あとは海を見ながら」
ここでも青だった、マリンブルーの海からの言葉だ。
「そうしてね」
「ブルーハワイを食べてもいいですね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「夏もいいでしょ」
「そうですね」
「だからまた機会があれば」
「青空や青い海を見ながら」
「そうしたものを食べればいいわ」
葵の好きな青いものをというのだ。
「そうすればね」
「わかりました」
葵は言葉少なめで客に答えた。
「そうします」
「そういうことでね。ただ」
「ただ、何でしょうか」
「随分飲んだって言ったけれど」
それでもというのだ。
「二日酔いの感じしないわね」
「夜にお風呂に入ったので」
昼に食べてとだ、葵は客にこのことも話した。
「妹もそうでしたけれど」
「だからお酒抜けてなのね」
「すっきりと寝られて」
それでというのだ。
「朝にお酒は残っていなかったです」
「そうなのね、じゃあ今日も」
「気持ちよく働いてます」
笑顔で言ってだ、そのうえでだった。
葵はその静かで引っ込み思案な感じだが誠実さが出ている笑顔でで仕事にあたった、その笑顔がまた客達には好評だった。
青空の下で 完
2018・10・25
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