第4話 イゼルローン前哨戦
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* *
ラインハルトがヤンの罠に引っ掛かっているその頃―――
「敵の規模、約6000!!」
ちょっ!
「敵は包囲陣を形成しつつあり」
おま!
「敵両翼に砲撃を集中し、包囲陣の形成を阻止せよ!」
我らが名参謀ミュラーが声を大にして叫ぶが……
「ダメです、間に合いません!」
やっべぇ、同盟軍に半包囲されちゃった☆
……え? マジで!?
こういうのはラインハルトの役目だろ!
俺には役不足だっつーの。
どうすれば良いんだよこれ!!
いや、待て、落ちつけアドルフ。
慌ててもエロゲの発売日は早くならない。
先ずは深呼吸だ。
…………
敵はおよそ6000隻。
戦力差はおよそ3000。
つまり、こちらの2倍だ。
ただし、敵は4つに分かれているため1部隊の兵力はこちらの半分。
各個に撃破するか……いや、これはさすがに無理か。
なら疑似突出で……これも難しいな。
俺の艦隊はすでに半包囲下におかれている。
攻勢をかけて包囲が完成する前に引く……これはかなり至難の業だ。
何しろ、攻勢をかけるということは前進しなきゃならんわけで、包囲を容易にしているのと同義になる。
それに、万一成功したとしても敵両翼には追い付かれるだろう。
何か他に良い案は……そうだ!!
敵は包囲陣を敷いたことにより全体が薄くなっている。
ならば……。
「装甲の薄い艦艇を内側にして紡錘陣形をとれ、敵の包囲陣の一角を突き崩すんだ!!」
ここはウランフさんの手法を真似ることにしよう。
「砲火を集中しろ、撃って撃って撃ちまくれ!」
敵全体としてはこちらの倍でも、敵の1部隊だけならこちらの半分。
火力の集中により敵の包囲陣が崩れる。
「今だ、脱出する。全艦、ありったけのビームとミサイルを敵に叩きつけろ!!」
俺は味方艦と一緒に包囲陣を脱出する。
だって、味方艦を逃がすため留まってたらウランフみたいに戦死しちゃうじゃん。
ミュラーが「さすがです」とか俺を褒めてくれている。
戦闘中の命令ほとんどパクりだけどな(笑)
まあいいか、命あっての物種だ。
よし、窮地は脱出…し……た?
「正面に敵影、およそ3000!」
またかよ!
しつこい男は嫌われるぞ!
……今度はこちらと同数か。
だが、戦闘が長引けば先ほどの艦隊が追い付いてくる。
仕方ない、今度こそ。
「全艦突撃し、敵に一撃を加えたら直ちに撤退せよ」
俺の艦隊は全面攻勢に出る。
敵はこちらの勢いに押され、一時後退する。
「今だ、全艦急速撤退!」
・・・・・
こうして、俺は窮地を脱した。
そして、イゼルローン要塞に戻りラインハルトも原作
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