2部 ジュエルシード事件
1章 怪しい館にはご用心
トラウマ
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が、痛みは来なかった。
「てめえ・・・この女たちに手を出すなんていくらあんただろうが許さねえぞ!」
「あら、人形のくせして歯向かうのかしら、あんたは私に逆らえれないからだなのよ!」
「綾君」
「綾」
「くっ大丈夫か二人とも」
「あたしは大丈夫よ」
「う・・・うん大丈夫」
綾は女の鞭を手首で受け止め対峙していた。
「おかしいわね、あんたが私に逆らうなんて、どういうつもりなのかしら」
「・・・さてな・・・」
「身体がきついでしょ・・・あなたは私に逆らえれないのよ
逆らえば、あなたの身体は動かなくもなるし、激痛も走るでしょ
それも私が鞭や拷問をするよりも痛くね。
いつまで耐えれるのかしら」
「ウルセエよ・・・」
「なんで効かないのかしらね」
綾自身今まで味わったことのない激痛が走っていた。
「綾君、この館は、恐怖心をあおってそれを現実化する館だと思うの」
「黙りなさい雌犬」
鞭を入れていたポーチと逆足の太ももからナイフホルダーぽいのがまかれていた
そこから数本のナイフをすずかに投げた。
綾は体ですずかの盾になった。
「やらせねえよ、ババア」
「誰がババアよ、あんた再調教してあげるわ!」
鞭が綾に向かって飛んでくるが、それをかわすことなくすべてを受けながら
綾は一歩一歩、歩いて進んできた。
実際逆らう痛さよりこちらの方が激痛が少なく
気を失う痛みを耐えるために、鞭を受け意識をはっきりさせようと考えていた。
「なぜ・・・なぜ・・・あの方が・・・授けてくれたのに・・・なぜ・・・」
『はぁ〜』
綾は最大限に痛みを耐えながら、自分の刀を腰に仕舞い、一歩踏み込んで女を切った。
『侍マスター奥義 二之太刀要らず(にのたちいらず)』
「なぜ・・・」
女は綾の顔をなでようと手を触れようとしながら前かがみになって倒れこんだ
「オフクロ、じゃあな」
オフクロは俺の方に倒れこんだから肩で受け止めた。
その顔はすごく穏やかで・・・まるでごめんねと言ったように感じた。
実際はどうかわからないのだが
その瞬間オフクロの姿が跡形もなく塵のように消え去った。
少しだけ俺は心の中でさよならを言い二人の方を見た。
「・・・綾・・・君」
「綾」
「まずはお前らの服からだな」
「「きゃ〜」」
俺は袋の中から生地を出し、呪文でワンピースぽいものを出し二人に出した。
あまり時間を使いたくないしな
その間回復をしながらすずかから今までの経過を聞き、どういう仕組みかやっとわかったところだ
こんなあほな罠を見抜けないとは俺もまだまだだと思った。
今まで
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