2部 ジュエルシード事件
1章 怪しい館にはご用心
トラウマ
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で逃げろ
時間がたてば・・・きっと・・・
「あらあら、また人形になったわね」
「綾に何をしたのよ」
「あの子に私は何もしてないわよ」
女は倒れている綾に頭を踏みながらアリサに答えていた。
「綾君の頭から足を降ろして」
「なんで私があんたらの言う事を言効かないといけないの?」
女はすずかを見て冷ややかなそして嫌な笑みをしてそう答えた。
「なに?あんたらこの子が好きなの?
あらあら小学生でおませさんな子だ事・・・そうだ」
何かを思い出したかのように両手をパンとたたいて、アリサとすずかの方を見だした。
「あんたらさ、この子の初めてをもらいなさいよ、
あんたらもこの子に初めてをあげたらいいんじゃないの
なんて良い母親なのかしら」
「あんたの命令をなんであたしらが聴かないといけないのよ
もしそういう関係になったとしても、あたしの意思でするわよ
いい加減その汚い足を綾から離しなさいよ!」
女は懐から鞭を出し、アリサの身体を巻き付かせて独楽のように投げ飛ばした。
「あや〜」
「私は命令や奴隷を作るのは好きだけど、命令されるのは嫌いなのよ
この子は私に従順で本当に好きだわ、
この子の初めてはもう少し先と思ってたんだけどね
あんたでもいいのよ」
「綾君から・・・離れなさい・・・」
すずかは怒ったような雰囲気を纏いながら女の方を直視して命令する口調でそう言った。
その瞬間青い瞳が血よりも赤くなっていた。
「す・・・す・・・か」
「あらあら、いいところの深窓のお嬢さまかと思ったら、良い気迫ね
でもざ〜んねん、私には効かないわよ」
そう言って、足元の所にあったポーチから、
先がすごく長い数本に分かれた鞭を取り出してすずかに振ってきた。
身体能力が高いすずかも音速を超える先端をかわし切れずに鞭を入れられた。
何回も鞭を入れすずかの悲鳴も聞こえながら、服を無残にも切り刻んでいた。
「私に従順になればそんな痛い目に合わないわよ
この子みたいにね、この子は最初から従順で良いわね」
「あ・・・や・・・く・・・ん」
涙を流しながらすずかは無意識に綾の名前を呼んでいた。
「綾君ね、この子には過ぎた名前よ
この子はいぬよ、そしてあんたらは私の犬になり
この子の雌犬になればいいの。
その為に躾をしないとね
まずはあんたからよ
紫の毛並みのいい雌犬」
そう言って女はすずかに向かってもう一度、
先ほどよりも速く鞭をふるった。
綾君
すずかは、この家の仕組みをほぼわかっていたのに、
伝えなかったことを今更ながら後悔していた。
ごめんなさい綾君
すずかは覚悟を決めて目をつむったのだ
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