2部 ジュエルシード事件
1章 怪しい館にはご用心
トラウマ
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部屋の中に入ると俺の身体は震えだした。
からだに恐怖を感じる・・・
隣にいるアリサとすずかも俺の変化に気づくぐらい変化があった。
俺自身は恐怖は感じてないのだが・・・
俺の身体の記憶が恐怖してやがる。
部屋の中に広がっているのは数多くの拷問器具だった。
俺自身覚醒してからは、気にしていなかったのだが、
俺の身体には覚醒するまでの拷問ともいえる虐待の傷跡や打撲跡が消えずにいた。
どんなに治療呪文をしても消えなかったのが、この部屋を見てからだ全体が震えてやがる
「どうしたの綾君!」
「どうしたのよ綾」
「な…なんでもねえ」
俺の思考の奥からあいつが顔を出す。
俺の身体の記憶に恐怖を埋め込んだあいつが・・・
身体全体に汗をかき出し、片膝をついてしまった。
俺は体が熱くなり、我慢できずに服を破り捨ててしまった。
「・・・綾・・・」
「・・・綾君・・・」
シマッタ、こいつらは俺の身体の痕を知らなかったっけ、確か恭也や忍には軽く話した記憶はあるのだが・・・
「・・・気にするな・・・」
「どうしたのよこの痕は?」
「誰がこんなひどいことを・・・」
「はぁ・・・はぁ・・・大丈夫だ・・・」
コツン・・・コツン・・・コツン
部屋の奥からハイヒールの足跡が聞こえる
俺は顔を上げて警戒をしてみてみると、俺の身体と思考が・・・停止した。
「綾ねぇ・・・お人形が人様並みの名前をもらってるじゃない」
「誰よ!あんたは」
アリサは優艶な女性に向かってそう聞いていた
「お嬢ちゃん、人に聞くときは自分から名乗るものよ
良いわ、この子の母親だけど何か?」
この女は今世の母親だった人だ
俺に奴隷としての心を埋め込んだ張本人
人形にした奴だ
こいつはあの時、俺の前で死んだはずだ・・・なぜいる
「私があんたを離すと思ったの
あんたみたいな面白い生き物を離すわけないじゃない
不幸で終わるかなと思ったら、こんな可愛い女の子を侍らせて、
くくっ、もうやったのかしら
そんな甲斐性は無いわね
あんたが幸せの絶頂で落とすのって快感よ」
俺は両手を両耳をふさぐようにした。
「やめろ・・・」
「あら、言ったはずよ、そんな男言葉じゃなく
女言葉で言いなさいと」
あいつは俺に向かって平手打ちをしてきたのだが、俺はそれを無条件で受けた
そうして俺は、数メートル吹き飛ばされた。
「相変わらず、無抵抗で良いわね」
「綾、どうしたのよ!綾ってば」
「あ・・綾く〜ん」
アリサとすずかが俺を呼んでいるのが聞こえるのだが、ダメだ
思考がもやがかかったみたいで何も考えられない・・・
俺の事は良いから、玄関ま
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