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ハイスコアガール 前世がゲームオタクの俺がラブコメを展開するのは間違っている件
感謝で昇竜拳!
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「性能的には携帯ゲームは、家庭用ゲーム機に劣るけどよ。それでもゲームボーイはゲームボーイの面白さがあるんだぜ。」
大野は突然に渡されたゲームボーイに驚きが隠せない。貰っていいのか戸惑いが隠せないが、確かに携帯ゲームが出来ないと俺も苦しいけどよ。俺が今のところ、大野が喜びそうと思う物はこれしか思いつかない。
「俺の予想だとゲーム業界はどんどん進化する。一年で今出てるゲーム機が旧式になるくらいに凄いスピードで進化する。お前に渡したゲームなんて目じゃない新作がゴロゴロと……」
そうじゃねえだろ言えよ本音よ。どうして俺はいつも……俺は
「家の教育が厳しくて嫌になったらゲームボーイをプレイしな。流石に俺もアメリカに行くことが出来ねえ。気休めにしかならないけど、それで我慢してくれ……もう少し気の利いたセリフでも言えればいいけど、俺はこれしか言えない。ごめん」
するといきなり大野が俺に抱き着いた。
「お、大野!?」
俺も突然の事態に困惑する。大野がこんな行動する事は今までなくて俺は驚きが隠せなかった。
「うあああああ!!」
「……大野」
そして泣き出した。大野が感情むき出して泣き出したからゲーセンの客の目が厳しくなった。俺は直ぐ様に大野を連れて外にでた。大野が泣き止むまで大野は俺に抱き着いたままだ。途中でおばさんの温かい目と、俺より年上くらいの男達からの殺気に満ちた視線を食らって死にそうなくらいに恥ずかしかった。
しばらくして大野は泣き止み。現在の状況を思い出したようで、大野にしては珍しく感情を露にして顔を真っ赤にして恥ずかしそうな表情だった。その表情に思わず俺は可愛いと思ってしまったが、流石にからかう空気でもないので何も言わない。
「大野。もしだ……もし日本に帰って来ることがあったらまたゲーセン巡りしようぜ。お前がアメリカにいる間に新たな穴場ゲーセンを見つけてやる。新たな家庭用ゲームを揃えてまた一緒にプレイしよう。」
「……(うん)」
「短い間だけど、お前と一緒に遊べて楽しかったよ」
そしたらまた大野は俺に抱き着いた。今度は泣いていない。笑顔の表情だ。
こういう時はどうしたらいいか俺は分からなかった。だって俺は前世から女と一緒にこんな場面を経験した事なんてなかった。だからこういった時の対処法なぞわかるわけもなく、大野が満足するまでか……それとも、ダメだわからん。何で俺がラブコメみたいな展開になってんだ。
つうか間違ってるだろ。俺みたいなゲーマーがこんな状況になる事態。
ーーー。
そして翌日。授業が終わった後に大野とのお別れ会が始まった。紙芝居や簡単なパーティーや歌。最後に贈り物を渡そうとしたけど、俺は昨日のうちにゲームボーイを渡した為に送るものがなかった
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