暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスコアガール 前世がゲームオタクの俺がラブコメを展開するのは間違っている件
感謝で昇竜拳!
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『ソニックブーム!』

うお、いきなり弾をぶっ放すな!!

『嘘をつくな。このまま彼女に本音を言わなければ後悔するぞ』

『素直になれハルオ』

俺にどうしろってんだよ……俺は前世でも今でも女と殆ど無縁な人生を送って来たんだ。女の気持ちなんて分からないし、女が好きなもの知らない。

そんな女と無縁な生活を送ってた時にアイツが現れた。初めは女にしては格ゲーが上手いとしか思っていなかった。家庭用ゲーム機を買って貰えないアイツを憐れんで、俺の家で一緒に遊んだ。それから今までにない遊んで楽しい気持ちがあった。

『ならば、その気持ちを彼女にぶつけろ。』

ガイル……それでいいのか。俺なんてゲームだけでしかアイツと語れない。

『待ってるだけじゃ勝てないぜ!』

『うぬの実力はその程度か?』

『もう、くよくよしてはいられないわ』

『ウオ!ウオ!』

『イッツミーマ〜リオ!!』

『ウホ〜!!』

みんな俺は……俺は!!

ーーー。

昨日は本当に不思議な夢を見た。最初はガイルとリュウが現れて俺に説教して、そうかと思えばケン、豪鬼、春麗も出て。次にマリオやドンキーコング。ゲームの脳もここまで来ると自分でも呆れるしかないな本当に……でも、自分の素直な気持ちを大野にぶつけろか。

そもそもアイツが何をプレゼントして喜ぶのかわからん。大野がゲーム好きなこと以外は基本的に俺は知らないし。

「大野。明日の夕方にはアメリカに行くんだよな」

「……」

「日本と違ってアメリカは治安が悪いらしいじゃねえか。日本と同じように目を盗んで気兼ねなくゲーセンにいけなくなるかもな」

行きつけのゲーセンに何時ものように大野とスト2とファイナルファイトをプレイする俺。だけど、そこから話が続かねえ。昨日の夢が原因で、何故か大野を変に意識してしまう。どうしたらいいんだ?

『ソニック一発いくか?』

『それとも俺の波動拳をくらうか?』

と、ガイルとリュウが言っている気がする……気のせいだよな?

あ〜本当に俺は気の利いたキザったらしいセリフの一つでも思い浮かべよ。無理だよな。普段から女っ気のないゲーマーの俺が、気の利いたセリフを言えるわけがねえよな。

「大野。俺はゲーマーだ。女性に対して気の利いた事も言えない。女性が喜びそうな物を渡せる自信はない。明日のお別れ会の時に渡そうと思ったけど、渡したら先生に怒られるからいま渡す。気に入らなかったら捨てても良いし、アメリカで売ってもいい。俺がお前に渡せるのはこいつしか思いつかなかった」

俺が大野に渡したのはゲームボーイと、ソフトはスーパーマリオランド、テトリス、スペースインベーダーと定番のゲームを筆頭に俺の持ってるソフトを全て渡した。

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