離れた場所にて:あしあと
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ドのみんなを助けてくれて、そして私の旦那にも反省する機会をくれたのは、あなたの幼馴染。たった昨日知り合っただけのおばさんの為に、自分の心が壊れるのも厭わずに駆け付けてくれたんだよ」
だが、《指輪事件》及び《圏内事件》はきっとまだ終わってはいない。
現にこうしてグリセルダの知己である二人が今も苦しんでいて、互いの関係に不和が生じようとしている。ならば当事者として果たさねばならない役目が自ずと発生する。
「だから、今度は私の番。貴方達を、こんなつまらない事件に巻き込むだけ巻き込んで、ただ苦しめておくなんて………」
いや、苦しめてしまうのだろう。
その事実は目の前の少女にとってこの上ない苦悩となることは容易に想像出来る。だが、罪悪感に打ち拉がれるのは顛末を見届けてからでも遅くなどはない。鈍りかけた意思を一蹴して少女に語る。
「このまま放っておくなんて、できないもの」
彼の所業の顛末、その一句目が少女の耳に飛び込んだ。
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