これが君の視ている世界だよ
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現実を認めることなど出来なかった。
「おのれェ!」
策など存在しない。
だが、自身の敗北を直視出来ないビショウはしぶとくかなぎり声を上げた。
「無駄なことは止めた方が良い」
だが、ニ刀の固有礼装が突き付けられ、ビショウは抵抗虚しく無力化される。
一歩でも動けば斬る、刀身を突き付ける一輝とステラの目はそう語っていた。
何故、皇女も生きている……!?
「君如きでは私を殺せない」
眼前の現象にビショウは理解が追い付かない。
見ればこの場の騒動を収めるべく部隊が到着し、ビショウを含める解放軍の捕縛に動いていた。
全ては藍染の掌の上
鏡花水月の前には無力に過ぎず、ビショウは終始、藍染の掌の上で転がれさていたに過ぎなかった。
こうしてショッピングモールにて起きた一連の騒動が鎮圧された。
破軍学園 理事長室
新宮寺黒乃は思案に暮れる。
解放軍の今回の騒動の結末も一輝達から聞き及んでいる。
ショッピングモールにて起きた騒動は無事、鎮圧された。
破軍学園のAランク騎士である藍染惣右介の尽力によって
だが、既に新宮寺黒乃にとって解放軍の事などどうでもよかった。
現在、彼女の脳裏に浮かぶは一人の抜刀者
彼の者は世界最強の剣士にして、世界最強の犯罪者
世界でも有数の"魔人"へと到達した抜刀者の一人にして、"比翼"の名を冠する最強の抜刀者
新宮寺黒乃自身、世界でも有数のAランク騎士の一人としての自信とそれを裏付ける実力を有している。
だが、彼女は正に別格の存在だ。
文字通り次元が違う。
しかし、どうしても新宮寺黒乃は藍染惣右介が彼の抜刀者に劣っているとは思えなかった。
Aランク騎士の自分をもってしても太刀打ち出来ないと断言出来る"鏡花水月"の恐るべき能力
他の抜刀者の追随を許さない超越した実力も有し、その実力たるや計り知れない。
魔力は稀代の凡百の抜刀者の数十倍の魔力を持つステラ・ヴァーミリオンさえも凌駕している。
固有礼装の能力は解放の瞬間を一度でも見た相手の五感を支配し、対象を誤認させる"鏡花水月"
正に悪夢と言うしかない。
世界でも名を轟かせるAランク騎士の自分をもっても絶対に敵わないと思わざるを得なかった。
否、なまじ隔絶した力を有している自分だからこそ藍染惣右介の底の知れない力を肌で感じ取ることが出来たというべきか
新宮寺黒乃は藍染惣右介に彼の抜刀者、エーデルワイスの姿を幻視した。
「もしや藍染ならば彼女とも渡り合えるのでは……」
いや、それは無いだろ
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