行き止まり
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ストスペルであったルーラだが、この世界では普通に存在する様だ…
しかし、かなりの修練を積んだ者にしか習得できない高位魔法で、基本的には術者のみの有効範囲らしい…
「じゃ、サクサク行きますか!レーベまで5日くらいかかるし…」
5日という具体的な数字に、げんなりする若者3人…
アルルは情報収集の大切さを骨身に染みて理解する事となった…
<レーベ>
辺りが暗闇に覆われる頃、アルル一行はレーベに到着した。
早速宿の確保に向かったのだが、生憎部屋が埋まっていて大部屋を1つしか確保出来なかった。
兎に角疲れを癒したアルル達は大部屋で了承。
部屋に着くなり深い眠りに旅立った………リュカ以外は…
朝、アルルが目を覚ますと…リュカが居ない!
また外で小鳥と戯れているのかと思い広場へと向かう。
しかし居ない…
村内を見回ると村外から帰ってくるリュカを発見する。
「リュカさん、何処行ってたんですか!」
慌てて近寄り声をかける。
少し驚いた表情をするリュカ。
そしてリュカからは微かに女性物の香水の香りが…
「ちょ、ちょっとそこまでお散歩?」
《散歩な訳ない!きっと女と会っていたのよ!でも何処で?村の外に居るの?いえ、考えられない…じゃぁ何処で?きっと聞いても答えないだろうなぁ…》
腑に落ちない点も多々あるが、アルル達は朝の鍛錬を終え村内で情報収集をする。
程なく魔法の玉を制作していると言う老人の家を突き止めた。
向かう一行…
(コンコン)
アルルは丁寧にノックをして住人を呼び出す………が、出てこない。
「留守…かしら?」
「いや…気配はするよ。人嫌いって言われてたからね…居留守だよ!」
(ゴンゴンゴン)
今度はリュカが力任せにノックする。
「おい、爺!居んのは分かってんだ!大人しく出てこい!出てこないとドアぶち破って乗り込むぞ!」
(ゴンゴンゴンゴン…ガチャリ!)
鍵が開く音と共にドアが開き老人が顔を出す。
「やかましい!!いったい何の用じゃ!!用が無いなら帰れ!!」
「痴呆症ですか?用があるからノックしたんです。用が無ければこんな爺の面など見たくない」
この間、リュカの表情はいつも通りの優しい微笑み…若者3人はあからさまに引いている。
「………で、何用じゃ!」
「うん。魔法の玉を頂戴」
脈略も何もなく、ただ要点だけを言い放つリュカ…
「何で見ず知らずのお前等に魔法の玉をやらにゃならんのだ!」
リュカと老人の険悪なムードは続く…(老人の一方的な険悪ぶりですが)
「魔王バラモスを倒す為には必要なんです。お願いします、ご老人!」
堪らずアルルが口を挟む。
「ふん!お前等なんぞにバラモスが倒せるのか!?無駄な事に儂の発明品を渡すつもりはない!」
「そんなのやっ
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