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毒の裏にある心
第一章
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               毒の裏にある心
 アセビは森に入る人間達には好かれていない、それは彼女が彼等に毒を使った悪戯をするからである。
 しかしアセビ自身は人間達と仲良くしたいと思っている、それで彼女の友人達は彼女にこうアドバイスをした。
「その悪戯止めたらいいのよ」
「要するにね」
「あんた悪戯のせいで嫌われてるの」
「毒も使うし」
「ついついなのよ」
 アセビは彼女に困った顔で話した。
「悪戯してしまうのよ」
「何というかね」
「あんたのその悪戯好きは特別だからね」
「私達妖精の中でも」
「それでなのね」
「無意識のうちに」
 それでというのだ。
「悪戯してしまうのよ」
「そうなのね、けれどね」
「それが問題なのよ」
「あんたのその悪戯好きが」
「根は優しいのに」
「自分でもわかっているの」
 このことはだ。
「けれどね」
「どうしてもよね」
「悪戯をしてしまうのね」
「それも毒を使って」
「そうして」
「殺したり後遺症があることはしなくても」
 悪戯自体は些細な悪戯なのだ。
「それでもよね」
「その悪戯のせいで」
「森に入る人間達から嫌われる」
「それが困りものね」
「悪戯をしない様にするには」
 考える顔で言うアセビだった。
「どうすればいいかしら」
「それね」
「妖精は基本悪戯好きだしね」
「特にあんたは癖になってるから」
「止めたら禁断症状起こるかも」
「そこまでだし」
「本当にどうすればいいのか」
 真剣に悩む顔での言葉だった。
「困ってるわ」
「じゃあね」
 ここで友人の一人がこう提案した。
「もうね」
「もう?」
「人前には出来るだけね」
「出ないことなの」
「暫くね。それで」
 そのうえでというのだ。
「悪戯をする癖をね」
「それをなの」
「なおすべきね」
「そうすればいいの」
「アセビは本当にね」
 その悪戯はというのだ。
「悪戯好きが過ぎてるから」
「それでなのね」
「森の奥にいる隠者さんはね」
 人間ではなく妖精族の隠者である。
「しっかりと修行していて悪戯しないでしょ」
「ええ、あの人は」
「あの人のところに行って」
「どうしたら悪戯をしないで済むか」
「教えてもらって」
 そのうえでというのだ。
「修行をつけてもらえば」
「私もなのね」
「もうね」
 それでというのだ。
「悪戯もね」
「しなくなくなるの」
「そうなるんじゃないかしら」
 こう言うのだった。
「貴女もね」
「それじゃあ」
 アセビはその友人の言葉を受けてだった、そのうえで。
 実際に森の奥の隠者のところに行って相談してから彼のところで悪戯をしない為の方向それは自制心をつけることであると教えてもらってか
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