番外編その1 鉄砲水と絆の英雄
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ーが対象に取れないなら、そのセットカードを狙うまで!効果発動、コーラル・グローアップ!」
瑚之龍が一吠えすると、遊星の伏せカードの真下から樹木のような珊瑚が急速に成長してそれを突き破り破壊した。だがカードを1枚除去されたというのに、遊星に焦りの色はない。
「まだだ!このカードが墓地に送られたことで、墓地のリミッター・ブレイクの効果発動!デッキからスピード・ウォリアー1体を特殊召喚する!」
「墓地発動……!」
スピード・ウォリアー 守400
どうやら良かれと思ってなけなしの手札をつぎ込んだ破壊効果は、完全に裏目だったらしい。フルフェイスシュノーケルのような部品で顔を包む機械の戦士が、ターボ・ウォリアーの隣に片膝をついて現れる。モンスターを残させるのはあまりいい傾向ではないけれど、今更なかったことにはできないことだ。
「まあいいさ。だとしても僕は、今できることをやるだけだしね。いいこと教えたげるよ遊星、瑚之龍は確かにシンクロモンスターだけど、同時にチューナーモンスターでもある!レベル4のカイザー・シースネークにレベル6のシンクロチューナー、瑚之龍をチューニング!」
「シンクロモンスターのチューナーだと!?そんなカードが存在するというのか!?」
「お、これには食いついてくれた?嬉しいねえ、そう来てくれないとこっちも張り合いがないよ。完全無欠の海の主、神気宿りし眠れる臥竜!シンクロ召喚、白闘気双頭神龍!」
☆4+☆6=☆10
白闘気双頭神龍 攻3300
グレイドル・ドラゴンよりなお一回り大きい、僕の持つ最大サイズのモンスターであるチャクチャルさんやジズキエルとも張り合えるほどのサイズを誇る超大型シンクロモンスター、白闘気双頭神龍。偉そうなことを言ってはいるが、僕だってこのカードを使うのはこれが初めてだ。というか、カードイラストでしか見たことなかったけどお前こんなデカかったのか。
「シンクロモンスターでチューナー……それってどれぐらい凄いんですか、遊戯さん?」
「いや、俺に聞かれても」
実は僕もよくわからない。でも本家シンクロ使いの遊星があそこまで驚愕しているところを見ると、なんかよくわかんないけどとにかく凄いんだろう。凄いぞ瑚之龍、強いぞバイファムート。
……そんな凄いカードなのに、こんな頭の悪い感想しか出てこないところが申し訳ない。
「ととと、忘れるところだった。この瞬間自分ターンでのシンクロ召喚に成功した白闘気双頭神龍と、シンクロ召喚された状態から墓地に送られた瑚之龍の効果を発動。神龍トークン1体を守備表示で特殊召喚し、カードを1枚ドローする」
双頭を持つ最強の魚の周りに神気が立ち込め、その姿が二重にぶれて見える。これこそがこのバ
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