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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
番外編その1 鉄砲水と絆の英雄
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で僕の墓地から攻撃力1500以下の水属性モンスター2体、ツーヘッド・シャークとネレイアビスを回収する。1つ教えてあげるよ、遊星。シンクロ召喚は、なにもシグナーだけの技じゃないのさ!チューナーモンスター、グレイドル・スライムJr.を召喚、そしてこのカードは召喚時に墓地のグレイドルモンスター1体を蘇生して、それと等しいレベルの水族モンスターを手札から展開できる。墓地と手札からそれぞれレベル3のグレイドル・イーグル、そしてネレイアビスを特殊召喚!」

 グレイドル・スライムJr. 攻0
 グレイドル・イーグル 攻1500
 水精鱗−ネレイアビス 守2000

「通常のチューナー……ダークシンクロではない、本来のシンクロモンスターか」
「ダークシンクロ?え、なに、まだ何か種類あんの?まあ、当面僕には関係ない話だからいいけどさ。レベル3のイーグルとネレイアビスに、レベル2のスライムJr.をチューニング!」
「清明もシンクロ召喚だと!?」

 うーん、十代はやっぱ食いついてきたか。そりゃそうだよなあ。後でペガサスさんの新カードテスター証明書でも見せとけば誤魔化せるかな。確か卒業証書とかといっしょに部屋の中に保管してあったはずだ。
 ともかく3体のモンスターが飛びあがり、シンクロの輪の中で1つになる。このシンクロ召喚もあの時以来使うことがなかったから2年ぶりだけど、こっちの腕がなまっていなければいいのだが。

「変幻自在な不定の恐怖は、星海旅する魔性の生命!シンクロ召喚、グレイドル・ドラゴン!」

 ☆3+☆3+☆2=☆8
 グレイドル・ドラゴン 攻3000

 水銀めいた光沢を放つ体に、鳥のような黄色い翼。ワニのような鋭い牙が生えた巨大な口と、ピンク色のコブラが生えているかのような尾。様々なグレイドルの記憶を受け継いだ戦闘用の合体形態が、2体のウォリアー相手に頭と尾にそれぞれついた計4つの目で睨みつける。

「グレイドル・ドラゴンはシンクロ召喚成功時、その素材となった水属性モンスターの数まで場のカードを破壊できる。僕が選ぶのは遊星、お前さんの伏せカード2枚とジャンク・デストロイヤー、お前だ!グレイドル・トルピード!」
「ジャンク・デストロイヤーを?」

 破壊耐性のことを知らないギャラリー2人から一斉に注がれたいぶかしむような視線も意に介さず、ドラゴンの体表にさざ波が走る。不定形のボディが変態して文字通りその身を削ることで放たれた無数の小型有機体ミサイルが雨のごとく降り注ぎ、僕が指定したロード・ウォリアー以外の3枚のカードを焼き尽くす。

「どれどれ?破壊したのはくず鉄のかかしに……スキル・サクセサー?」
『フリーチェーンで発動し、ロード・ウォリアーの攻撃力を400アップさせることもできたはずだ。だがそれをせず、あえて
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