2部 ジュエルシード事件
1章 怪しい館にはご用心
2階
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
2階も同じようなつくりだ目の前に大きな門があり左右にも扉がある
廊下がないこの館でどうして車いすの音が聞こえるんだ!
本当に気味が悪い。
「正面の部屋から行くがいいか?」
二人は了承したので、慎重になりながら扉を開いた。
そこは遊戯室なんだろうと思う。
部屋はしたの階の食堂と同じ大きさの部屋だが、ピアノにビリヤードが置いてある。
「何も変哲もない部屋だな」
「おかしくない?」
「どうしたアリサ?」
「なんでこの部屋だけ朽ち果ててないの?」
確かに、この館は全て朽ち果てていた。
実際に階段も恐る恐る上ったものだ。
何ケ所か階段も砕けていて、階段に乗っただけで壊れるんじゃないかと思ったぐらいだった。
それなのにここだけ煌びやかに状態がいい。
「キャッ」
「どうしたすずか?」
「えっと、ピアノのふたが開いてるの」
「ん?」
「だから閉まってたのに、もう一度見たら開いてたから」
「見間違いじゃなく」
アリサはすずかにそう言った。
そう聞きたくなる気持ちもわからんではないが
「ん〜自信は無いんだけど、この雰囲気で見間違えたのかな?」
すずか自身もこの部屋のなれない雰囲気に飲み込まれている感じだ。
俺はもしかしたら隣の部屋に何かいるんじゃないかと思った矢先に、
隣の部屋から先ほどの車いすの音が聞こえた。
「「きゃ〜」」
そりゃ驚くわな!
「行くぞ!」
「「う・・・うん」」
「怖いのなら、俺の服でもつかんでいろ!」
「う・・・うん」
「綾が言うのなら仕方ないわね、あんたが言うから掴むんだからね」
「何でもいい」
まったく、年ごろって言うには若すぎるが、精神年齢が高いからな、
年ごろの娘と同じ漢字でもおかしくはないか
俺は、罠察知の技術を使い、罠がないことを確認して扉を開くと、ここも朽ちている部屋だった。
だが多分主人の部屋と、今まで窓がなかったのだが、ここには窓があった。
俺は窓を開こうとしたのだが、窓が開かなかった。
仕方がないので力ある言葉を発した。
『魔法の矢』
絶対に外さない魔法のエネルギーの矢
俺は窓にぶつけたのだが、なぜか反射をして俺に当たった。
俺が日常無意識に使用している魔法の盾が発動してなんとか食らわずに済んだ。
魔法が無理ならこぶしで
俺が叩き割ろうとしたら、不可視の壁に当たりガードされ、その衝撃をもろ体に受け、
俺は片膝をついた。
「どうあっても外に出さないつもりか!」
「あ・・・綾」
「綾君」
「恐れるな、出れないのなら、正規の方法で出てやるさ」
「正規」
「方
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ