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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【IS外伝8】
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ある日の夜、皆が自室でゆっくりと寛ぎ、SNSや音楽に漫画、友達との会話に勤しんでる中でシャルロット・デュノアは以前取り寄せていた数々の服の試着を行っている。
現在進行形なのは、まだまだ試着する服が沢山あるからだ。
女子らしい可愛らしいのはさておき、何故かコスプレ用の服とも思えるものがちらほらと見受けられた。
「確かヒルトって、チャイナドレス好きって言ってたよね……」
手に取るのはチャイナミニだった、丈が短くシャルロットの生足が際立つ逸材。
とはいえ彼女の選ぶもの大半が生足を意識するようなミニスカートが多い。
最初に穿いた理由は忘れたものの、今は少しでもヒルトの気が惹けるのであれば恥ずかしさなんてなかった。
ただ、ミニスカート穿いて困るのはスケベな男子の目線が集中することだった。
鏡越しにチャイナミニを合わせるシャルロット、下ろした金髪は靡き、自身のパーソナルカラーであるチャイナミニを様々な角度で見て満足そうに頷く。
「こ、これならヒルトの気も惹けるよねっ」
満面の笑みを浮かべたシャルロット、次は何故かセーラー服を手に取り――。
「ひ、ヒルトって……コスプレエッチって好きなのかな……?」
自分はえっちじゃない、そう思っているシャルロットだが明らかにヒルトよりはえっちだろう。
さっきと同じ様に服を合わせて妄想するシャルロット――ルームメートのラウラが居ないのが幸いだった。
一方で妄想もとのヒルトはというと、京都で出会ったいぬきちと遊んでいた。
「いぬきち、お手」
「わんっ」
指示されてヒルトの手にお手をするいぬきち。
「オッケー、じゃあご褒美の骨ー」
「わぅんっ」
空を舞う骨を咥わえたいぬきちは、嬉しそうに骨をガジガジし始める。
そんないぬきちの頭を撫でるヒルト、草葉の陰からラウラはそれを見守っていた。
「むぅ……。 ヒルトはいぬきちばかり構っている……」
いぬきちに抱く嫉妬、とはいえヒルトといぬきちの関係はご主人とペットの関係なのでラウラが嫉妬するのは自分に構ってくれないからだという事だけだった。
「……わ、私も犬になれば――むぅ、犬耳着ければ良いのだろうか……?」
悶々と悩むラウラを他所に、ヒルトといぬきちは外で遊ぶのだった。
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