52話:裁判ごっこ
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。儂も自然と返礼をしていた。もうすぐ儂の執務室だ。高等参事官の執務室はもう少し先にある。別れの挨拶をすると
「そういえば閣下、私も幼きころからしつけは得意でしたが、愚弟はさらに得意でしたよ。特に駄々っ子のしつけではあやつの右に出るものはいないでしょう。では失礼いたします」
思わず笑ってしまった。リューデリッツ伯が幼いころから門閥貴族とやりあってきたのは有名な話だ。
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