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異世界転移した最強の俺、追放されたSSS級冒険者(美少女)を拾う
新商品、お試し中-1
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「ま、待ってください。“魔王の核”は勇者の使うような伝説の剣などに使われる強力な材料で……」
「でも使いやすいスコップになるらしいから。ほら、“マダおじさん”は最近腰を痛めたりしているからさ……」
そう話すとエリカは絶句したようだった。と、そこでルーシーが、
「あ、うちの喫茶店が見えてきたよ! エリカ姫、あそこがうちの喫茶店なの」
「……あの、どうして私の事をご存じなのですか? お会いしたことはないはずですが」
エリカがルーシーを警戒するように見るも、ルーシーは空を少し見上げてから、
「そこは秘密にしておいたほうが良さそうなので秘密です」
「え? いえ……」
「それより新商品を楽しみにしていてね、ユウスケの変わった異世界料理は、とっても美味しいんだよ。確か今日はデザートだったはず」
「異世界料理?」
「あ、間違えた。異国の料理です。そういえば今は気温が程よくて心地のいい季節なので、外で食べよう! 先に私達は席に座っているから早く作ってきてね、ユウスケ」
ルーシーがエリカの手を掴んで、外にあるテーブルに向かっていくのを見ながら俺は、
「ルーシーが楽しそうなのはいいが、なんだか色々油断しているな。まあいいか。さて……じゃあルーシーも楽しみにしているみたいだし、“時間を止めて”盛り付けでもしておくか。もう材料は一通りそろえてあるんだよな。あ、その前にこの魔王の核を危険がないように処理しておいておくか」
そう呟き、休業中の札のかかった喫茶店のドアを開いたのだった。
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