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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
青春の憤り
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取りを物陰から覗く3人の若者。


「いや〜…メンゴメンゴ!マジ僕の好みだったからさぁ〜…ちょ〜燃えちゃってさ!全然寝てないよ!」
シスター・ミカエルと別れたリュカはアルル達と合流し、ヘラヘラ状況を説明する。
「おい!!シスターとは何処で知り合ったんだよ!!」
憧れの女性の閨事を目撃してしまったウルフは、半ば八つ当たり気味にリュカへ言葉を叩きつける。

「何言ってんの!?シスターに出会うには教会に行くしかないでしょう?」
ウルフの怒気を含んだ言葉に、不思議そうな顔で答えるリュカ…
「リュカさんは教会でシスター・ミカエルの事をナンパしたんですか!?」
シスター・ミカエルの事を知っているハツキは信じる事が出来ず、思わずリュカに問いつめてしまう。
「あ…あり得ない…あの真面目なシスター・ミカエルが…」
「ふざけんなよ!!アンタ、シスター・ミカエルに何て事してんだよ!!シスターに謝れ!…謝れこのヤロー!!」
半分泣きながらリュカに詰め寄るウルフ…

「ふざけているのは君だ!ウルフ…」
ウルフの悲痛な叫びに穏やかに話しかけるリュカ。
「もし僕がミカエルさんを力任せにレイプしたのなら、ウルフの言い分は尤もだけど…僕は口説きはしたが、強制はしてない!今のウルフの言い分はミカエルさんの自由意志を軽視している事になる」
リュカはウルフの目を真っ直ぐ見つめ優しく語り続ける。
「ミカエルさんは自由なんだよ…自分で考え、自分で決めて行動する事が出来るんだよ。それを忘れちゃダメだよ!」
リュカに先程までのチャラさはない。
だからこそウルフの憤りは大きくなる。

「うるさい!黙れよ!!お前みたいなチャラい男が、シスター・ミカエルの事を偉そうに語るなよ!!」
そうリュカに吐き付けると、逃げ出す様に町の外へ出て行ってしまった…
「ちょっと!一人で町の外に出ては危険よ!!」
アルルの叫びも思春期の少年の心には届く事は無い…
まだ碌に冒険をしていない魔王討伐一行…
まともに冒険の旅は出来るのだろうか…?




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