なんか異世界に勇者として召喚されたけどこのメンバーなら余裕
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にそうだ。そのとおりだ。はっきり言おう、彼女の隣に別の男がいるのは耐えられん!!何度でも当たって砕けて、再び当たり続けよう!!」
「その意気だ!!でも、ストーカーにはなるなよ」
「人として当たり前だろうが」
「馬鹿野郎!!奴らは悪魔だぞ!!じゃないと、オレがこんなに逃げ回ってるわけがないだろうが!!」
そういうと黙り込んでしまった。そして、ジンが同意するように首を縦に振る。
「ジン、お前もか」
「まあ、猫の魔王と黒猫に発情期の度に襲われてる。黒猫はともかく、猫の魔王には勝てないからそのまま貪られて。春先はいつも死にかけだ」
「元気になる毒をやるから頑張れ」
「なんで毒?」
「元気になればその分絞られて結局は地獄を見るからだ」
「おぅふ、要らないや。いや、お嬢の旦那にやるから貰っておく。ゼオンはどうだ」
「自然回復を強化する魔法が自前で使えるからいらない。ああ、ちなみにオレも恋愛結婚と政略結婚だな。九十九は?」
「恋愛結婚と政略結婚になる。子供は全員恋愛結婚だった。ひ孫あたりは政略結婚の方が多かったな。側室じゃなくて愛人を大量に抱えてるのとか居た。どんな血筋だろうと世代が進むとやはり腐敗は進む。政治にはどっぷり浸かりたくないな。長生きなんてするものじゃない。置いて行かれるだけの人生はキツイ。だけど、約束しちまった。生きれるだけ生きると。だから死ねない」
重い。本気でこいつどれだけ長い期間を生きてやがるんだ?同年代は全員死んでるといったが、全員死んでからどれだけ生きてるかまでは言っていない。あまり触れないほうが良さそうだ。
「さてと、そろそろお開きだな。全員この世界の一般知識は問題ないな。支度金もある程度預かったから食料に困ることはない。担当地域を終えたら一度戻ってきてくれ。裏にいる存在との決戦はそれからだ」
「やはり、各地に派遣されてるのは方面軍と見て間違いないか?」
「ああ、ここの宰相と同じように手引きしている奴も居る。信じられるのはオレたちだけだと思え」
「あのお姫様もですか?」
「むしろ、一番信じられない。いくら何でも裏が無さすぎる。聖人だろうと所詮は人なんだ。油断はするな」
滅私は人間の中で一番信じてはだめだ。自分がないってことはどんなことも恐れないということ。何をしてもおかしくない状態を指す言葉だ。
もう一つは滅私は演技しやすいということだ。自分の利益をすべて排除するだけで良いのだからな。7割方、何かに関わっていると見て間違いない。九十九とリアン、それにジンは気づいているな。多少は楽ができるな。上手いことばらけているしな。
さて、世界を救いに行きますか。
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