1部 稀有な人生の始まり
2章 妖狐
妖狐久遠
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くても、誰かの家に連絡すればいいだけなのにそんなに無茶をして」
「男は女と約束したことは守らないといけない」
「でも・・・そんな体で来てもらったら・・・もう」
そう言って泣きながらすずかが抱き着いてきた。
「遅れて悪かったな」
「そうじゃないでしょ、来てくれてありがとう」
「まったく見せつけてくれるんじゃないわよ2人とも。送るわ乗って」
「ち・・・違うんだよ」
「何も言ってないでしょすずか?」
「え・・・えっと・・・」
「綾、格好つけるのも程々にね」
「アリサも待ってくれてありがとうな」
「べ・・・別に綾を待ってたんじゃなく・・・すずかを置いておくわけにもいかないでしょ、いくら強くても女の子なんだし」
「流石アリサだ!」
「なによ!」
「俺は信じないんだが、アリサの友情にはびっくりする」
「あんたも、こうやって来てくれてるじゃない」
「残念だが、友情じゃない。約束をしたから、義務だな」
「はぁ?」
「早く行こうぜ!」
俺は気が抜けたのか、歩こうとしたら、腰から崩れたところを、すずかが支えてくれた。
情けないことに、すずかが俺をお姫様抱っこで持ち上げた。
「おい、すずかこれはひどいだろうが!」
この3人で俺が一番低いのは認めるが女にお姫様抱っこって屈辱だろう
「降ろせ!」
「もぅじたばた動かないで綾君、私まで転んじゃうよ」
「なら降ろせよ」
「イヤ、待たせた罰だよ」
「罰って・・・」
「あははは、綾もすずかにかかっては台無しね」
「言ってろ」
そう言って素直に車に乗り、送ってもらった
疲れからか安心したせいか回復を早くするためかはわからないが、
車に乗った瞬間眠ってしまった。
俺もこの時は知らなかった。
同じ時間ぐらいにもう一つ事件が起こったことを・・・
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