1部 稀有な人生の始まり
2章 妖狐
妖狐久遠
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であり、なのはだろ」
「うん・・・それに綾も」
「その気持ちだけもらっておく、女に助けられる俺じゃないからな、そろそろ行かないといけないしな」
「うん」
「おい、その体でどこに行く気だ!」
「結界を解いて人を待たせてるんでな」
「いくら能力者でも無茶だろう」
「だがな、なりは子供でも女を待たせてるんだ!行かないのは男としてダメだろうが!
言うわけだ!神咲も大丈夫だ!」
「女ってすずかちゃんたちですか?」
「あぁ、今日迎えに行くって約束をしたんだ。行かせてくれ」
「ダメですって、いくらなんでも無茶が過ぎます」
「邪魔するんなら潰す」
「ダメです!」
「あや、なみと喧嘩するのダメ」
俺は力ある言葉を発する
「睡眠」
一瞬のスキをついて神咲に睡眠の呪文を使った。
神咲は俺の前に倒れこんだが、寸でのところで東が支えてくれた。
「助かった」
「どうするんだ。ここから出れるのか?」
「今から結界を解くから狐も狐に戻りな」
「うん」
「いうわけで俺は向かう所があるから、東さん、ここまでこいつを送ってくれないか?」
「あぁ、警察署?」
「ここにリスティっているはずだからそいつにアポを取ってくれ」
「了解だ、今度わびに行くな」
「あんたとはただのケンカだ。気にするな・・・」
「あいつらの事は任せてくれ」
「ん」
俺は自分の結界を解き、通常の世界に戻った。
完全に戻ったように見せて丈と別れた。
俺はふらつきながら、すずか達が待っている場所に向かう。
ふらつきながら進んでいた。
治ったように見えるのは表面だけ、内面は久遠の雷でボロボロになっていた。
幸い自己修復の魔法が効いてるから回復をしているのだが、いつもより遅い。
約束の時間よりティアに聞いたら2時間も遅れていた。
スマホを使用しようにも久遠の雷で壊れていた。
俺はふらつきながら、もういないと思っているのに待ち合わせの場所に行ったら、女が二人こちらに向かって走ってきやがった。
女じゃなく女の子が・・・
「綾!」
「綾君!」
「悪い遅れた」
「どうしたのよ」
「厄介ごとに遅れて遅れただけだ、スマホも壊れてな、れんらく・・・」
バシン
「うそ言いなさい、普段の綾ならこれぐらい躱せるでしょ、また無茶をしたんでしょう」
「綾君、私たちは大丈夫だから嘘だけは言わないで」
アリサとすずかは泣きそうな顔でそう言ってきた。
「悪かった。ちょっと厄介ごとが起きてな、回復が追い付かなくて体調はひどいが迎えに来た」
「馬鹿でしょ!私たちに連絡が取れな
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