1部 稀有な人生の始まり
2章 妖狐
妖狐久遠
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そう言った瞬間また雷が綾の体に流れる
「久遠もうやめて、南條君の言う通りだよ。ねえ久遠、私たちのところに戻って」
「ば・・・ばか・・・来るんじゃねえ」
雷は神咲の上に振り落ちようとしていたが、あたかも見えない壁があるようにはじいているように綾と丈はそう見えた。
丈は動けない自分を悔やみながら全てを見ていた。
「く・・・お・・・ん」
綾は突き刺さしている手をつかみ力を振り絞るように握っていた。
「もうやめて」
「久遠正気に戻りやがれ、てめえは俺を殺す気か!」
「「くおん〜」」
「なみ・・・あや・・・」
そう久遠が言った瞬間、黒い靄が弾き飛ばされた
「あや・・・」
「良いから抜け」
「あや」
「速く」
「うん」
「そしてあの黒い靄をてめえの力で吹き飛ばしやがれ!」
「ん」
俺が久遠にそう言って久遠は、黒い靄をかみなりを落とした。
黒い靄は青く光っている菱形の結晶に戻った。
≪ティア封印≫
≪了解です≫
俺はティアにそう言い封印が完了して、ティアの中に取り込んだ。
久遠は大人状態ではなく依然見たはかま姿の少女状態に戻っていた。
「綾・・・綾」
「ったく、大丈夫だ、てめえが俺を殺すのかよ」
「ご・・・べんだ・・・さい」
泣く子には勝てないって誰か言ってたっけ?
俺は久遠につきさされた手じゃなく、反対の手で頭をなでた。
「東・・・大丈夫か?」
「あぁ、この東様ともあろうことが何もできなかったぜ」
「反対に普通の人が動けたらバケモンだ」
「助けてもらったな」
「あんたは俺が倒すのに、ほかの奴に取られたくないんでね。反対の立場ならあんたも」
「ちげえねえ、大丈夫なのか」
「自己治療はしてるが痛い」
「もう一つ聞いても良いか」
「ん?」
「なんでその力を俺との戦いに使わなかった」
「簡単だ!銃で勝ったからってあんたに勝ったとは言えないだろ、特に喧嘩に自信があるんならよ」
「そう言うことか、そんな性分だな」
「殺し合いじゃなく喧嘩だぜ!そいつのステージで勝てないから、安全な場所から獲物を使う。それじゃ負けだろ!」
「もう話し合ってる場合じゃないです。治療をします」
「大丈夫だ!」
「ダメです。」
「狐ごときでやられる俺じゃねえよ、狐ももう離れろ!」
「綾?久遠の事嫌いになった?」
「ば〜か、嫌いならこんな目にしてくれたんだぜ、殺してるよ。約束しろ」
「約束?」
「もう、復讐にとらわれるな、てめえの力は災害を起こす力じゃなく
お前が守りたいものを守る力だろう。
神咲であり、恭也
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