1部 稀有な人生の始まり
2章 妖狐
魔窟 さざなみ女子寮〜朝の惨事、すずか
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それからほどなくして迎えが来た。
来たのは忍、メイド長のノエル、すずかだった。
俺は玄関に向かい一応頭を下げる
「心配かけた」
「うん、心配したよ。でも話を聞いたよ。私からもお礼を言うわ」
「お礼?」
「だって那美、たまに私の家でメイドに来てくれるから」
「本当に世間狭すぎでしょ、そのうち、SEENAの学校っだったっけ?クリステラソングスクールの学園長とか知り合いとかあったりして」
「ははは・・・」
「まぁ会うことないからいいか、これ」
俺は先ほどからもらったCDを忍に渡した。
「うん、ありがとう」
それから本当に友人らしく、SEENAと忍が旧交を深めていた。
「すずか・・・」
「うん」
さすがにじっと見られるとこちらもばつが悪くなってくる。
玄関先にはこの家の大人たちも見てるし、恥ずかしくなってくる
「あ〜、うん、悪かった。」
「・・・」
「えっと、出るときは一言言ってから出る。それで妥協してほしい」
「・・・うん、約束だよ」
「あぁ、心配してくれてありがとうな」
「当然だよ。だって・・・友達なんだから」
「当然か・・・お前らはそのままでいてくれ」
「うん?」
「こっちの話だ、学校は良かったのか?」
「綾君のせいだよね」
「違いない、今日は休むのか」
「もちろん今から行くんだよ」
「マジか」
「うん、綾君の学校の準備も持ってきたよ」
「そうか・・・約束したからなぁ、多分2.3日夜で歩くと思う」
「おい、坊主、今日ぐらいは、いてやれよ」
「真雪、さすがに俺も今日ぐらいはいてやりたがったんだが、杞憂であってほしいんだがな・・・」
「えっと・・・綾君・・・何かあるの?」
「ん〜昨日、少しバトッとるとき、男のガキの助けを呼ぶ声が聞こえたんだけど、一瞬ということもあったし、バトルの相手が厄介だったからそちらに気を回せなくてな、首は突っ込みたくないけれど、すずか達に何かあっては俺がゆっくり眠れん」
「綾君の安眠の為なんだ」
「そりゃな、ついでにすずかやアリサに何かあっては、なんか嫌だしな
お前ら、塾とかで夜が遅いだろう。まぁノエルや向こうの執事たちが迎えに来てくれてるから、大丈夫だとは思うが・・・思念で助けを呼ぶなんて異形の技に違いないからな・・・」
「うん、言葉に出してくれてうれしいよ、でも綾君も無理はしないでね。何かあれば助けを呼んで、私は足手間といかもしれないけれど、ノエルもいるし、恭也さんもいる、ここの人たちも頼りになるぐらい強いんだから」
「あぁ」
ボンっと音がして久遠が幼女になった。
「久遠も聞いた・・・でもすぐに
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