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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第265話 詩乃とチョコレート
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かつての隼人であれば、必要最低限の情報しか納めていなかった事だろう。保健体育レベルの情報のみで。だが、近年では年頃の友達も増え、学校へ通う事になってその手の話は嫌と言う程聞こえてくる。………そして、何より 玲奈と言う大切な人が出来ている今、知らない筈はない。……もう、そこまで無知ではなく、純情でもない。年頃の男の子だから。
「え、え、え……っ、え??」
「……りゅう、き。わたしの思いっきり、触った。……両手で、掴んだ。つよかった」
「っっ!!」
隼人は詩乃の追い打ち攻撃を受けた。
耐性ほぼゼロの隼人は更に大ダメージ。
「助けてくれたのは、ほんとに感謝してるわ。無茶な事だとは思ってる、けど…… もう少し優しくしてくれても……良かったのに」
「っ〜〜。ご、ごめっっっ、ごめんっ」
隼人は、ぱっ と手を上げて謝罪。
これでもかと顔を赤くさせながら土下座する勢いだった。それを見た詩乃は、パチっ、とウインクをした。
「……ふふ。慌てた? 凄く慌てた??」
「っっ〜〜」
「少しは私の気持ち、わかってくれた? 今の私はそんな感じ。そんな気分なの」
「っ! は、図った?」
「いえ。触られたのはほんと。……気付いてなかったのかもしれないけどね」
「……ぅぅ」
詩乃は暫く、慌てふためく隼人を見て 笑うのだった。……やはり、詩乃はS属性なのだろう。
因みに詩乃は、少なからず 自分の身体にはコンプレックスを持っている。
平均的である〜 と誰かから訊いた事はあるが、やはり仲間達の
それ
(
・・
)
を見ていれば、どうしても思ってしまう。
特に、和人の妹――直葉に関しては特にだ。
『暑そうな胸をお持ちだこと。自分の涼しい胸と交換しないか?』
と何度思った事か。……とあるクエストであのリーファの豊満な胸に押し潰されそうになった事がある。凶器だと思いつつも、やはり同じ女として羨ましいんだ。
玲奈だってそう。明日奈と殆ど同じプロポーション。直葉程は無いかもしれないが、それに迫ってると思う。
「どうせ、気付いてなかったんでしょ? ……私、大きくないから」
「……え? い、いや そんな事は……」
「良いのよ。……ほんっと。服着てるし。着痩せするタイプって訳じゃ無いし。……玲奈と比べたら、大分貧相だし。当然よね。……どーせ、隼人だって大きい方が……」
ぷいっ とそっぽ向く詩乃。
此処から先は 弄ったりしている訳じゃない。どちらかと言えば、ちょっとした憂さ晴らしかもしれない。
「お、オレはそんな風に見てないっ!!」
「え……?」
そんな時だ。
隼人は、詩乃に顔を思いっきり近づけて、両腕を取って 訴えた。顔は赤くなってい
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