暁 〜小説投稿サイト〜
アルマロスinゼロの使い魔
第十五話  宝探し
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
れなかった。好きでもない相手に嫁がなければならないのだから。
「ところで何作ってたの?」
 ルイズの隙をついてキュルケが祈祷書の下にある、ルイズの作品を引っ張り出した。
「あ! ちょっと、返しなさいよ!」
「なにこれ?」
「せ、セーターよ、セーター…。」
「どこがよ? ヒトデにしか見えないわ。それも新種の。」
 ルイズは、編み物がド・下手だった。
「セーターなんて編んでどうする気?」
「別にいいでしょ。あんたには関係ないわ。」
「…は、はーん…。なるほどねぇ。」
 キュルケは、何か察したのか意地悪く笑った。
「ダーリンにプレゼントしようってことね?」
「ち、違うわよ。」
「いいのよ。ルイズ、私分かってるから。」
「違うってば! いいから返しなさい!」
「ねえ、ダーリン。プレゼントだって。」
「えっ?」
 見るとアルマロスが、キョトンッとした顔でルイズ達を見ていた。いつの間に目を覚ましたのだろうか。
「これだけ騒いだら起きちゃうわよねぇ。」
「あ、アルマロス…。」
「フォォン?」
「あの、これは…その…。」
 ルイズは、涙目で赤面していた。
 アルマロスは、首を傾げた。
 やがて場に空気に耐えられなくなったルイズは、キュルケからセーター(?)を奪うと、始祖の祈祷書も持って走り去ってしまった。
 残されたアルマロスは、キョトンッとし、キュルケは、くすくすと笑っていた。





***





 走り去ったルイズは、自室のベットに潜り込んでいた。
 追いかけて来たアルマロスは、ルイズに声をかけた。
「べ、べべべべ、別に変な意味はないんだからね!」
「フォ?」
「もう勝手にしなさいよ! どこへなり勝手に行きなさいよ! あのメイドの故郷とかにも行ってきなさいよ!」
「フォーン!?」
 いきなりまくし立てられ、アルマロスは戸惑った。
「いいわね!」
「フォ…フォォン…。」
 アルマロスは、とりあえず頷いた。
 えっ、これって許可が下りたってことかっと悩みつつ、アルマロスは、部屋を出た。


 仕事の休憩中のシエスタを見つけ、シエスタにシエスタの故郷に行っていい許可が下りたことを伝えた。
「本当ですか! よかったぁ。」
 シエスタは、喜んだ。
「でも急にですね。どうしたんですか?」
「フォオオン…。」
 説明しづらい。なんか急に許可が下りたのだから。
「ダーリーン。」
 そこへキュルケが来た。
「フォ?」
「ねえねえ、ダーリン。お宝探しに興味ない?」
 急に言われた。
 アルマロスがキョトンッとしていると、キュルケは何枚もの宝の地図を出した。
「面
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ