騎士のリベンジェンス
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「戦う気持ちが戻ったのなら、手錠は外しておきましょう。あと、夜天の書や他のデバイスも返還します。まあ、リインフォース・ツヴァイは彼女の意思次第ですが」
「……リインは……無理してまで呼ばんといて。ただ……私はあの子を信じる。それだけや」
夜天の書とシュベルトクロイツ、クルセイダーを携えた私は、観測場から直接試験場内と繋がるリフトに乗り、カエサリオンにそう告げて下に降りる。降りた先には騎士達がいたけど、「まだ間に合う! ここから逃げて!」みたいなことをまだ言っていた。せやけど皆を失うことと比べたら死んだ方がマシや、と決意を示すと皆はなぜか頭を抱えてしまった。
「ああ、そうだよ。はやてがそういう奴だから、アタシ達だって守りたいんだよ。だけど今回は……」
「確実に死ぬとわかる戦いに巻き込むことになる。それだけは避けたかったのだ……」
「未来に命を繋げられる主だけは、何としても守らねばならない。それがプログラムである私達の役目だと、心に誓っていた」
「マキナちゃんに続いてはやてちゃんまで失うことになったら、もうサバタさんに会わせる顔が無いわ。ううん、もう私は耐えられない。だから逃げてほしかった……」
「皆大げさやな。まだ負けると、死ぬと決まった訳やないで。今までは闇の書の守護騎士ヴォルケンリッターとしての敗北を刻まれた。なら今度は八神家として挑む、全員で力を合わせればきっと勝てるはずや」
「だけど……」
「やる前から負けると思ってたら、勝てる戦いも勝てへんよ。大丈夫、今は私もついてる。せやから……行こう! 闇の書から続く報復心の連鎖、今ここで断ち切って見せるんや!!」
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