第六章
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奈津美が子供の時のまま穏やかで優しい。髪の毛はすっかり白くなったが。
「そうしたことがあったのね」
「お母さんはずっとお父さんを好きなの」
「子供の頃から」
「今もね。そうして幸せになったから」
「だから私も」
「そうよ、絶対にね」
それこそと言うのだった。
「結婚するあの人への想いは変えないで」
「それで二人で」
「幸せになってね、お母さんとお父さんみたいに」
「ええ、そうなるわ」
娘は奈津美ににこりと笑って応えた、今では目尻に皺があり髪の毛に白いものも混じってきている母に。あの時の奈津美に実によく似た顔で。
幼稚園の先生と 完
2018・2・21
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