第六章
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「揃えるといいだろうな」
「わかったわ、じゃあ何かとね」
「ああ、コスプレ買うな」
「そうして揃えるわ、これがね」
まさにと言う裕香だった。
「ホテルの売りになれば」
「いいな」
「絶対に売りにするわ」
まさにと言う裕香だった、そしてだった。
裕香は実際に自分の家のホテルにコスプレを揃えた、それは智和が言った通りのラインアップでアニメキャラのそれや水着まで揃えた。
それをホームページでも紹介するとだ、それが実際に売りになってだ。
客が増えた、それで左右のホテルにも匹敵する位にだ。それで裕香は智和に笑顔で話した。今度は食べ飲み放題の居酒屋で話した。
「いや、無事にね」
「お客さん増えたか」
「ええ、かなりね」
「それはよかったな」
「万々歳よ、いや本当にね」
「コスプレのお陰だな」
「左右のホテルはしてないから」
このこともあってというのだ。
「それでね」
「ホテルの特徴にもなってか」
「そう、注目もされて」
それでというのだ。
「お客さん増えたわ」
「それはよかったな」
「ええ、ただね」
「ただ?」
「コスプレ頼む人はそれぞれで」
「おばさんでもか」
「ラブホテルって色々な人が来るじゃない」
まさにというのだ。
「若い人だけじゃなくてね」
「お年寄りもだな」
「中にはお爺さんお婆さんが来て」
そのカップルがというのだ。
「コスプレの衣装借りたりするのよ」
「そうか」
「それもアニメキャラのね」
「そうした人もいるんだな」
「ええ、まあそうしたことはその人それぞれの趣味で」
「言わない方がいいな」
「それがマナーよ」
経営側のというのだ、この場合はホテルのだ。
「だからね」
「それは言わない約束だな」
「ええ、ただね」
「それでもか」
「そうしたこともあってね」
「色々な人が借りていくんだな」
「それでホテルは繁盛してるわ」
そうなったというのだ。
「お陰でね」
「収益は上がったか」
「売上はね、じゃあね」
「それならか」
「ええ、このままいくわ」
コスプレをホテルの看板にしていくとだ、裕香は智和に笑って話した。
「ホテルの為にね」
「そうか、じゃあ俺も今度ホテルに行くか」
「行くかって誰とよ」
「御前に決まってるだろ」
笑みを浮かべてだ、智和は裕香に返した。
「それはな」
「そうなの、私のホテルに」
「行ってな」
「そうしてなの」
「コスプレで実際に楽しんでみるか?」
「何か自分の経営しているホテルに入るのも複雑だけれど」
複雑な気持ちだとだ、裕香は智和に返した。
「それでもね」
「いいだろ、それじゃあな」
「今度よね」
「一緒に部屋に入ってな」
「コスプレも借りて」
「楽しもうな」
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