IFのIF もふもふさせてください
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ていた。
「なにって見たら分かるでしょう?」
「ころ…。」
「あっ! 来た来た来た!」
ちょうどその時、ライオス・ドラゴンキメラの竿に当たりが来た。
一生懸命竿を立てて、かかった獲物を釣り上げようとする。
そして、次の瞬間、ドバーッと、クラーケンが飛び出してきた。
「クラーケンか!」
「クラーケンは、美味しくないから、逃がしたら?」
「いや、寄生虫が美味いんだ。釣ろう!」
暴れ回るクラーケン。
次に飛び出した瞬間、ライオス・ドラゴンキメラは、ケン助を取り出して、投擲した。クラーケンの眉間に。
するとクラーケンは、死に、水に浮いた。
クラーケンのような…というか、イカやタコの急所、しめ方は、センシから教わったことだ。
クラーケンを仕留め、ライオス・ドラゴンキメラは、ガッツポーズをとった。
そんなライオス・ドラゴンキメラに、ファリンとカブルーは笑顔で拍手をした。
そして、死んだクラーケンから寄生虫を取ったのだが、それを食べると聞いて、カブルーの仲間達はここ一番の嫌がり方をしたのだった。
そこへセンシが来て。
「なんじゃ? この状況は?」
っと呟いたのだった。
***
二階に移動して、センシがドライアドの実でポタージュスープと、クラーケンの寄生虫で蒲焼きを作ることになった。
「しかし、意外ですよね〜。」
「…なにが?」
「まさかあなたがコレ(寄生虫)を生で食べて食中毒を起こすとは…。」
「なんでも試してみないと分からないでしょう?」
「だからって……。プッ。」
「なに笑ってるの?」
「いやぁ、危機感なさ過ぎだなって思って…。プププ。」
「…ここに生があるから食べる?」
「遠慮します。」
「遠慮せずに。」
「やめてくださいよ。強要するのは。嫌なことは人にするなって教わらなかったんですか?」
「人の失敗を笑うなって言われなかったかしら?」
「おい、焼くから寄越せ。」
ファリンが持ってる切り開かれた寄生虫の身を寄越せとセンシが空気読まずに言った。
そしてできあがった寄生虫の蒲焼きを、カブルーの仲間達が嫌そうに見ていたが、ライオス・ドラゴンキメラがパクパク食べているのを見ながら左右でライオス・ドラゴンキメラを挟んで座って食べているファリンとカブルーを見て、仕方なしに食べて、予想以上に美味かったことに驚愕していた。
そして食後は、必ずファリンとカブルーがライオス・ドラゴンキメラの羽に、左右でもたれてまったりするのである。それがすっかり日常となっていた。
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