IFのIF わたし(or僕)を食べて
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らば殺せるということだ。
その噂は、冒険者間で、瞬く間に広まり、カブルー達の後をつけて行ってファリンを襲おうとする者達が出始めた。
すると今度は、ライオス・ドラゴンキメラが、迷宮の主の使い魔として立ちはだかり、返り討ちに遭うという事態になる。
周りが死屍累々になっても、喧嘩しているファリンとカブルー。
「あれ? なんでこんなに死体が転がってるんだ?」
「気付けよ!!」
喧嘩が終わってから、気がつくカブルーに、さすがにファリンの元仲間達とカブルーの仲間達は、みんなで同時にツッコんだ。
***
そんなこんなで、最近では、二階を拠点に、木のウロの外でライオス・ドラゴンキメラ巡ってファリンとカブルーが喧嘩している傍ら、ファリンの元仲間を交えて、センシが作った魔物食を食べながら、愚痴を聞いたり聞かせたりするのが恒例となっていた。
「あなた達も苦労してるわね〜。」
「アイツ(カブルー)が、あんな恋愛バカだったとは思わなかったのよ。」
「仮にライオスの奴をモノにしたとして、その後どうする気なんだ、アイツ(カブルー)?」
「それ聞いたら、首輪付けて繋いどくって言ってた。」
「…どこに?」
「納屋にって…。」
「犬じゃねーんだから。」
「あやつは、いつも様々な階層を飛び回っておる。大人しくさせるのは、並大抵のことじゃない。」
様々な階層を自由に飛び回っているため、自分では行けない階層の魔物を取引しているセンシがそう言った。
「それに今のライオスを外には出せないわ。だから、ファリンが居場所を確保するために迷宮の主になったのよ。」
「その件なんだけど……、なんか無人島で暮らそうかとか本気で考えてるみたい。」
「そこまでするか?」
「もしくは、シュローさんのところの島に移住も考えてるみたい。家のカタログ見てた。」
「ホントのアホでバカだなぁ!」
「うちのバカリーダーが迷惑かけてごめん…。」
「いやいや、こっちこそ、極度のブラコンのせいで、すまん。」
それを言った後、みんなでほぼ同時にため息を吐いたのだった。
「お腹すいたー。」
「みんなもう食べたのか?」
「センシ。今日は何を作ってくれたんだ?」
そこへ、喧嘩を休戦した二人と、二人の争いの原因になっている一匹(?)が戻ってきた。
腹が減ったら、食事をしに休戦する。これも恒例になっていた。
そんな三人の姿を見て、彼らの仲間である者達は、再びため息を吐いたのだった。
この争い……、どちらかが妥協するか、ライオスがイヤだとキッパリ拒否するか、カブルーを好きになってファリンを説得するかしない限りは終わらないだろう。
……とは言ったものの、カブル
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