第二十九話 ファリンとシュロー
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」
その時、二人の近くにハーピーが落ちた。蜘蛛の糸で絡められており、地上に落ちて首が折れピクピクと痙攣していた。
「シュローは怒っちゃいるが、問題ない。でも、問題は、他の奴らだ。…ちなみに、お前が黒魔術を使った証拠はどの程度残ってる?」
「魔方陣はもうクリーナーによって消えてたし…、ライオスの体と杖を念入りに調べられたらまずいかもってくらい…?」
「じゃあ、杖を燃やせ!」
「待って待って! 言っとくけど、その段階まで疑われたら、もう何やっても手遅れ…。」
その時。ハーピーではないものが落ちてきた。
シュローのパーティーメンバーである、忍者の女性が吐血して床に落ちていた。
「わーーーー!」
カブルーの仲間の一人が悲鳴を上げた。
「なんだ? あの魔物……?」
「ハーピーじゃない?」
その魔物は、ハーピーの何周りも大きいが……。
その手に、シュローのパーティーメンバーである、忍者の女性の一人を掴んでいた。
その魔物が顔を上げた。
「えっ…? ライオス?」
「えっ、えっ? うそ、うそ、うそうそ!?」
狼狽える者達を後目に、ライオス(?)は、無表情だった。
「ライオ……。」
シュローは、絶句していた。
「に……兄さん?」
ハーピーの群れを引き連れた、ライオスの下半身は、ドラゴンと鳥を合せたような大きなキメラの体となっていた。
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