第二十四話 狂乱の魔術師
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
。」
「一体どこから? 見張りは何をしていた?」
押さえつけられたチルチャックがなんとか顔を上げて見ると、壁に空いてたはずの穴がなくなっていた。
「地底人に。小人に。足長に。耳長! 面白い。耳長を殺すのは初めてだ。私がやる。小人は、犬にくれてやれ。」
「待て。」
処刑されそうになったところをセンシが待ったをかけた。
「そなたゾン族長の妹君ではないか? 我々は、族長との約束を果たすために来た。寛大な処置を求む。」
「貴様…。なぜその名を……。」
「ん?」
周りにいたオーク達が一斉に、センシの匂いを嗅いだ。
「お前、野菜売り!?」
「匂いが違うから気づかなかったぞ。」
どうやら、センシの知人であったらしい。
「お前がこんなところまで来るなんて。族長との約束とは?」
そして、事情を話した。
「なるほど……、そういう経緯があったとは…。突然竜の姿が消えたので妙だとは思っていたが。族長にかわって礼を言う。誰か調合の準備を。」
意識のないファリンを介抱し、やがて、オークの一人が薬草や…なんか分からない物を持ってきた。
それらをすりつぶしていき……。
「完成だ。」
オークの調合薬(?)のできあがり。
それをオーク族族長の妹君が、一気に口に含み……、ファリンの口に流し込んだ。
ファリンは、ビクンビクンと跳ね、やがて動かなくなった。
それを見ていたマルシルは、ざーっと青ざめた。
「わ、わらひは…、たらのまりょく……ぎれ…。」
そしてマルシルも飲まされた。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ