第三話 ローストバジリスク
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蛇の部分はスープにするとも言った。
肉に、尻から首に向けて斧の棒部分を通し、木で作った立て掛けに両端を乗せてじっくりと火の上でゆっくりと回転させてローストしていく。
パチパチ、ジュージューと焚き火に肉汁が落ち、良い匂いを漂わせる。
「完成じゃ!」
そして包丁で切り分けていく。
バジリスクのモモ部分にマルシルがかぶりついた。
「うま! これ街の食堂にも出てきそう!」
「さすがに味は鶏肉そっくりだな。」
「蛇の肉も鶏に近いって聞くけど…。」
バジリスクは、その大きさにもかかわらずジューシーで、詰められた香草(薬草)もあってか、美味であった。
食べ終わった後。
そこへ、さっき助けた冒険者パーティーの男と女性がやってきた。
「あ、あの…。」
「なんですか?」
「僕達、迷宮に挑戦した三ヶ月になるんですが、毎回毎回同じところで全滅してばかりで……、なかなか進歩がなくって……、どうしたら皆さんのように魔物を料理できるぐらい強くなれるんでしょうか!?」
「え…、そ、それは……。」
ファリンは、返答に困った。
すると。
「まずは、食生活の改善!!」
センシが前に出て力説し始めた。
「生活リズムの見直し!! そして適切な運動!! その三点を気をつければ、自ずと強い身体は作られる!!」
そう、大声で力説した。
そして、彼らの仲間の死体を集めるのも手伝い、ファリン達は、彼らと別れを告げた。
残された別の冒険者パーティーは、なんだかすごい人達だったなぁっと感想を呟き、自分達も頑張ろうと言った。
だが、後日……。
人食い植物に挑んだ彼らは、全滅した。
飯を食わねば、強くなれない。
強くなければ、飯は食えない。
この矛盾とは、どう戦えばいいのか? ダンジョン飯。
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