1部 稀有な人生の始まり
2章 妖狐
魔窟 さざなみ女子寮 入口
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源頼光もそうだがお供がいるか仲間がいる
こいつの場合は久遠がいるから大丈夫なのかもしれないが・・・
俺は神咲を見ながらそう思った。
「どうかしましたか?」
「いや」
「あれ〜、那美が男と逢引きしてる」
後ろから声が聞こえて俺は身構えて振り向く
馬鹿な!
俺の後ろを取っただと
警戒はしていたはずだ!
「おっと、失礼、そんなに身構えないでくれると助かるのだが」
「リスティさん!」
リスティという名前らしいが・・・
神咲とは知り合いらしい
でもどこから現れた。
「僕もあそこの住人なんだよ」
こいつもしかして、俺は自分の心を読まれないようにする。
「本当に怪しいものじゃないんだけどね、那美も見てないで助けてくれないか?」
「あ・・・済みません。
南條さん。彼女はここのオーナーの娘さんなんです」
「今紹介にあったリスティ・槙原だよ」
「南條 綾」
「おっと、本当にやめてくれると嬉しい」
俺は手を上げて降参する
ちょっと動こうとしたら読まれた
思考だけじゃない
少しの動きだけで看破する
来たの間違えたかもしれないな
「那美、彼氏を作るのならこんな幼い子じゃなくても
もしかして那美ってショタだった?」
「ち・ち・ちがいます。
私が仕事で大変だったから、ちょうど助けてくれたんです
その時飲み物が無くなってしまってお詫びに」
「身体で」
「違います。食事に招待を」
「ふ〜ん君も那美と同じ退魔師?」
「違う、たまたまそういう能力があるだけだよ
お前と同じようにな」
転生者か何かの能力持ちしか考えられない
恭也やおやっさん以上の現場慣れしてるか
この後ろは山道が一本だから気づかないわけがない
しかもここに近づくたびに気が澄んでいたらなおさらだ
声をかけられるまで気づかないとなると普通の人間ではない
「那美と久遠を助けてもらったようだね
気味が悪い人間ではないことはわかるよ」
なぜ?
「不思議がる事じゃない
久遠が何も警戒なしに肩で寝るなんて僕が知るだけでも数人しか知らないからね
歓迎するよ」
そう言って俺はさざなみ寮に入った。
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