神の国"スカイピア"
[1/7]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
静寂が場を支配する。
対峙するはルフィ・ゾロ・サンジの三人とアキト
ナミ達はアキト達から距離を置き、静観している。
『……』
誰一人としてその場から動かない。
ルフィ達は対するアキトの一挙一動に神経を集中させ、攻撃の手段を模索していた。
次の瞬間、ゾロが一息にアキトへと詰め寄り、抜刀する。
狙いは胸部、速度は上々
全身全霊の力を込め、放つ一閃
「何……ッ!?」
しかし、一切の容赦無く一閃されたゾロの斬撃は突如、停止する。
否、アキトにいとも容易く受け止められていた。
見れば刀身がアキトの左手の手首によって防がれている。
何という硬度、まるで鋼鉄の物体を相手にしているようだ。
驚愕を隠せないゾロをアキトは一瞥し、両者が視線を交差させる。
「……!?」
自身の想像を超えた現象に思考が停止したゾロがアキトから放出された衝撃波により吹き飛ばされ、遠方の彼方に消える。
既にルフィとサンジの姿は眼前に存在していない。
前方、否
後方、否
左右、存在を確認
目視は不要
心は平静に、焦ることなく事態に対処する。
「"ゴムゴムの"……ッ!?」
「"首肉"……何ッ!?」
両サイドから迫るルフィとサンジの攻撃をアキトは掌をかざし対処する。
ルフィの拳を、サンジの蹴りを即座に無効化した。
息を飲む音が聞こえる。
だが、彼らもさる者
最後の抵抗として放たれたサンジの渾身の蹴りとルフィの拳を宙へと飛翔することで躱し、アキトは両者を衝撃波で吹き飛ばした。
ルフィとサンジが吹き飛ばされている最中、ゾロは"和道一文字"を頭上に構える。
左手で右手を支え、その刀一本に力を集束させる。
遠距離攻撃と攻防一体の能力を有しているアキトに生半可な力では太刀打ちは出来ない。
宙を闊歩し、不可視の衝撃波を放つアキトに対抗するには此方も"飛ぶ攻撃"を放つしかない。
「眼・耳・鼻……」
間合いも威力も上々
狙いは上空に佇むアキト
「人の六根に好・悪・平!」
アキトに向けるは大砲の砲口
「またおのおのに浄と染……!」
今から放つは"飛ぶ斬撃"
「一世三十六煩悩」
鉄を斬るだけでは足りない。
何物にも勝る斬撃を、一撃必殺の斬撃を
「一刀流……"三十六"……!」
まだまだ自分には強くなる可能性が残されている。
ならば迷うな。
決して振り返るな。
放て!
その技の名は……
「"煩悩鳳"!!」
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ