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ゴジラ対エヴァンゲリオン(仮)
第二十話  ロボット競技大会
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ツムグ〜。』
「なーに?」
『こいつ、イイところ見せたかったって言ってる。』
 ジェットアローンのOSを解析したふぃあがそう言った。
「そっか…。生みの親の時田さんに良いところ見せたかったんだ。親思いのいい子じゃん。」
『ふぃあ、悪い子…?』
「ふぃあもいい子。」
『ワ〜イ!』
「いい子だから、お仕置きするから、ジッとして。しばくから。」
『ワーーーン!』
 接続しているDNAコンピュータから精神感応を使ってコンピュータプログラムであるふぃあをしばいた。


 こうしてジェットアローンとの模擬戦闘は、終わった。


「波川司令殿…。」
「時田殿。」
「申し訳ありませんでした。」
 時田は、波川に土下座した。
「ご無礼の数々…、そしてJAを止めてくださりありがとうございます!」
「面を上げてください。」
「しかし…。」
「我々は、やるべきことをやっただけです。しかしJAを無傷でお返しすることができませんでした。」
「いいえ! あの状態では破壊しない限り止めることは…。」
「JAのことですが…。OSの構成プログラムは、中々の物のようですね。随分と親思いだと聞いています。」
「えっ? し、しかし…JAには自立意思は…。」
「精魂込めて作った物には魂が宿ると、いう言葉がわが国にはあります。OSの暴走は製作者であるあなたに良いところを見せたかったからだったようですわよ。」
「な、なぜ…そのようなことを…。」
「我が地球防衛軍が誇る機龍コードフィア型に搭載されたDNAコンピュータがそう解析したのです。ところで、我々地球防衛軍は、JAのOSの研究の支援をと考えていますが、いかがでしょう?」
「なっ…、そ、そそそそそんな、恐れ多い!」
「あなた方が製作したOSの技術は、我が軍でも流用できそうだと、技術部の人間も太鼓判を押しています。」
「ああ、このプログラムは、ぜひとも使いたいねぇ。」
「そ、そんな…。本当ですか?」
「本当です。では、後日、詳しい取引を行いましょう。」

 こうして時田のチームは、ジェットアローンのOSの技術提供を行うことになった。
 引き抜きではなく、時田が所属する日重との商売である。
 これにより機龍フィアのオートパイロットプログラムの構成がスムーズになり、性能アップすることになるのだった。これには、構成プログラムを組むのに日夜励み過ぎてゾンビ状態だった技術者達に光明が見えて日重の時田に感謝する者達が多数いた。

 ……けど本当の狙いは、ジェットアローンのOSに入ってしまったふぃあ製作のウィルスのことが明るみになるのを防ぐためだったのであった。



『くすぐったいィ。』
「こら、我慢しなさい
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