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ゴジラ対エヴァンゲリオン(仮)
第七話  椎堂ツムグの決意 その1(※一部書き換え)
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暗から明に急に変わったら咄嗟に目をつぶるなりして反応するものだが、ミュータントの、それも戦士として訓練された風間はまったく微動だにしない。恐らくそういう訓練もメニューとして取り入れられているのだろう。
「…か、風間少尉殿。どーされたんです?」
 顔が引きつりそうになりながら加持が言う。
「そんなことを言っている場合じゃないだろうが。」
 風間がますます機嫌を悪くしたと言う風に低い声で言った。
「さいですね〜。いや〜、何が起こったんでしょうね?」
 ここで黙ると後々頭が上がらなくなると踏んだ加持は、ごますりしそうなベタベタな態度で風間と会話を続けようとした。
「何も知らないのか?」
「いや〜、自分、ここの職員じゃないんで。けど、もしかしたらメインの動力が落ちたのかしれませんね。今は、予備動力で本部そのものの維持はできてるはずですけど。」
「以前にもあったのか?」
「いいえ。今回が初だと思いますけど?」
「なるほど。」
「ところで、関係ない話になりますけど、風間少尉、葛城を見ませんでしたか?」
「誰だ?」
「…あなたに喧嘩を売った赤いジャケットを着た髪の長い女性ですよ。」
「会ってないな。」
「そうか…。」
 ミサトの奴、間違いなく迷子になってるなっと加持は心の中で結論付けた。
 加持がそう考えてると、風間が背を向けて去って行こうとした。
「あ、待ってくださいよ! どちらへ行くんです?」
「おまえは、ここで待つつもりか?」
「い、行きます! 行きますよ!」
 後で聞くことになるが、風間は護衛対象の監査官からの命令で大停電の中、無駄に広いネルフ本部の中で閉じ込められるなりして取り残されている人間を救出していたのだ。
 ネルフ職員は総司令のゲンドウを含めて最低限しか残っていない。職員ではない加持は範囲外なのだが、放っておくわけにはいかないので、避難場所に案内することにしたのだ。
 ちなみにミサトは、他のミュータント兵士が見つけて避難場所に運ばれていた。どうやら迷子のあげくこの停電で足を滑らして、手すりすらない通路から落下したらしい。結構な高所から落ちたというのに気絶だけすんだあたり、ミサトの頑丈さについて彼女はミュータントじゃないかと疑われたがミサトと腐れ縁なリツコが速攻で否定した。
「ミサトがミュータントなら、もっとマシに…、それにこんなところ(ネルフ)で腐ってないわよ。」
 っというリツコ。加持曰く、ミサトの友人らしいがミサトを酷評している。いつ知ったのか不明だがリツコは、ミサトが風間に突っかかったことに怒っていたため、こんなことを言ってるのである。
 まだ気絶してるミサトを睨むリツコに、何か清々しさすら感じた地球防衛軍から派遣された監査官と風間らミュータ
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