第五話 ゴジラはどこへ行った?
[9/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「話って、なんだ?」
風間が自分がここに呼ばれた理由である内密な話について聞いた。
「風間…、信じられない話だと思うが、俺はシンジ君に精神をダイブさせた時にとんでもないことを知ってしまったんだ。」
「とんでもないこと?」
「世界が…、滅亡するかもしれないんだ。それも人の手で。」
尾崎が真剣な顔で、そして拳を握りしめて語る姿に風間は眉間に皺を寄せた。
「ゴジラや使徒が暴れてるんだ、世界が危険な状況だっていうのは分かっている。だが、人の手で滅亡っていうのはどういうことだ?」
尾崎がこういうことで嘘を吐く奴じゃないことは、風間が一番よく分かっている。
「誰がどうやってそれをやろうとしているのか、まだ分かってないんだ。だけど……。あれは、事実だと思うんだ。」
「おまえは、あの子供の中で何を見た?」
「風間、エヴァンゲリオンのことをどう思ってる?」
「なんでそうなるんだ? ただの使い物にならない無いオモチャだろ? 轟天号で運んでいる時も勝手に起動させたっていうのに、まったく役に立たなかったしな。それがどうした?」
「エヴァンゲリオンは、使徒だ。」
「なに?」
「私も最初は信じられなかったわ。」
黙っていた音無が話に入ってきた。
「けど、調べてみて分かったの。ネルフのMAGIにハッキングしてね。」
そう言って音無は、ポケットから携帯端末を取り出し、その内容を風間に見せた。
「E計画。十年以上前からエヴァンゲリオンの開発は行われていた。けれどこの開発段階で何人もの人間が死亡しているの。その中には、シンジ君のお母さんがいるの。」
「…それで?」
「それだけじゃないわ、死亡とはいかなくても、実験の事故で精神を病んでしまった人もいて、その人は自殺しているわ。その人は…、セカンドチルドレンのアスカ=ラングレーのお母さんなのよ。」
「あのオモチャのパイロットの身内ばかりが死んでいるってことか?」
「あと気がかりなことがあるわ。第三新東京市立第壱中学校は、ネルフの監視下にあった。それも2−Aクラスには、片親か、両親が死亡しているか、病院でずっと入院している子供ばかりで構成されていたの。いくらセカンドインパクトの被災があったとはいえ、都合よくそういう経緯のある子供ばかりが集められているのは不自然だと思ったから、調べてみたわ、そしたらこの子達の親は、この子達が物心ついた時に何かしら事故や病気になってた。だけど、搬送先の病院がネルフの管理していた病院で、死亡するとまでいかない処置さえすれば助かる状態でも間もなく意識不明になったり、死亡届けが出ているの。今は地球防衛軍の管理下に置かれたネルフの監視下にあった病院の記録も調べてみたわ。ほとんどデータは消されてたけど、地球防衛軍の技術にかかれば復元は
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ