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ゴジラ対エヴァンゲリオン(仮)
第五話  ゴジラはどこへ行った?
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いいの? 私は、エヴァ以外に何もない。」
「何もないなんてことはないさ。」
「そうよ。何もないって思うなら、見つければいいのよ。ねっ?」
「見つける?」
「こいつ(シンジ)は、見つけられたぞ。」
 風間がシンジを指さして言った。
「あなたは、見つけたの?」
「えっと……、ここにタダでいさせてもらうのは悪いかなって思って……、食堂のお手伝いをさせてもらってるよ。」
「そう…なの?」
「そうだ。ならいっそのこと君もシンジ君と一緒に働いてみたらどうだい?」
「えっ!?」
 尾崎の提案にシンジが驚いてバッと尾崎を見た。
「尾崎…、簡単に言うな。」
「そうね。それがいいかもしれないわね。合ってないなら合ってないで他のことを考えればいいわ。」
 音無は携帯を出すと、テキパキと人事に電話を入れてレイのことを話した。
 あまりにあっさりな流れに風間は、ガクッと頭を垂れた。
「それでいいのか!?」
「いいじゃない。今どこもかしこも人手不足なんだから、猫の手も借りたいのよ。」
「私は、必要なの?」
「ええ、地球防衛軍が再結成されたのいいけど、まだまだ人が足りてないのよ。手伝ってくれる?」
「…私なんかでよければ。」
「そんなネガティブな言い方しちゃだめよ。あ、まず言わなきゃいけないことがあるわよ。」
「えっ?」
「あなたのために勇気を出したシンジ君と、あなたとシンジ君を助けるために頑張ってくれた風間少尉にお礼を言うことよ。」
 音無は、レイの肩に手を置いて、二人の方を指さした。
 音無の笑顔と風間とシンジを交互に見て、レイは、すくっと立ち上がり。
「…ありがとう。」
 っと少し恥ずかしそうに言い、お辞儀をして顔を上げると微笑んだ。
 それを見て風間は、なんだ笑えるのかっと感情が薄いので人形のようだったレイを見直し、シンジは、ボンッと顔を赤くした。
「シンジ君、大丈夫かい?」
「…おまえは、少しはこういうことを理解できる脳力(のうりょく)を付けろ!」
「な、なんで怒ってるんだ、風間?」
 シンジの反応の意味が分かってない尾崎に、風間が青筋を立てて低い声で怒鳴った。尾崎は風間がなぜ怒っているか分からず混乱しただけだった。
 そんないつもの二人の様子に音無はクスクスと微笑ましく笑い。レイは、よく分かんないのか首を傾げていた。
 シンジは、まだ座り込んだままだが風間と尾崎のやり取りを見ていて、風間への印象が変わっていた。風間にレイと一緒に助けられたというのもあるが、風間への苦手意識は緩和され、普通に接することができるようなるのだが、まだこの時は知らない。

 そして後日、レイは、シンジが働ている食堂で給食着を身につけてシンジや食堂の大人達に挨拶を
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