序章 ゴジラ復活、第三新東京の危機!
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いの年代なら一度は聞いたであろう、そしてもっとも恐ろしい恐怖そのものの存在を強制定期に認識させられる、あの雄叫びが第三新東京に響き渡った。
その雄叫びにビクッと体を大きく跳ねさせたサキエルが雄叫びがした方に振り返り。
シンジも雄叫びの正体が何なのか知ろうと周りを見回す。この雄叫びは聞き覚えがあった。確か学校の授業で見た映像で…。
ネルフ司令部では、35歳以下の者達は雄叫びに驚き、48歳のゲンドウは聞き覚えがある雄叫びにその正体がなんであったか思い出そうとしたり、60歳の冬月に至っては現実を理解できず震えあがり顔面蒼白して腰を抜かしかけていた。
「どうしたのだ?」
色々あって幼少期の記憶があまりないゲンドウは、冬月の様子を訝しんで尋ねた。
「い…、碇……。そんな…、馬鹿な……、あれは……、あれは35年前に南極で封印されて、セカンドインパクトで死んだはずでは…!」
冬月は、現実を理解したくないといわんばかりに首を振り、震えていた。
「あれとはなんだ?」
「そうか、おまえは当時13歳だったな…。しかしそれぐらいの年代なら覚えているはず…、いやそんなことは今はどうでもいい! それよりもっ」
『報告! 巨大な生命反応あり! 高濃度の放射線量を測定! 測定値計測不能!』
冬月が何か最後に言い終わる前に緊急の報告が総司令室に響いた。
「モニターに映せ。」
「よせ、碇!」
淡々と指示を出したゲンドウに、冬月が思わずまったをかけた。
そしてモニターに映ったのは…。
100メートルをはあろうかというほど巨大な黒い怪獣が、第三新東京の周りを囲う山を乗り越え、武装ビルをなぎ倒しながら使徒と初号機に接近していく光景だった。
「ああ…、あああ……、ご…ゴジラ…!! ゴジラだ!!」
冬月は、ついに床にへたり込んでしまった。
ゲンドウは、最初モニターに映った怪獣の姿に目を見開いて驚いていたが、怪獣が再び雄叫びをあげたのを聞いて、ついに幼い頃の記憶が戻り、一気に顔色が悪くなり、硬直して大量の汗をかきはじめた。
一方、ゴジラの恐怖を知らない若年層が占める指令室では。
「なんなのよ、あれ! 新手の使徒!?」
「いいえ、違うわ。使徒じゃない。まさか、セカンドインパクト以来、姿を消した怪獣? でも、なぜ今ここに…。」
「巨大生物が使徒に接近!」
「これって…、使徒が…怯えてる?」
オペレーターのマヤがサキエルの様子を見てそう呟いた。
モニターに映っているゴジラが接近してきたことに、サキエルがオロオロと手を彷徨わせて後退していっているのだ。
しかし大きさが20メートルも違うため、歩幅が違う、しかもゴジラは、かなりの重量級のであるため歩くたびに道路が陥没し、小さいクレ
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