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ゴジラ対エヴァンゲリオン(仮)
序章  ゴジラ復活、第三新東京の危機!
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『報告! 新生・機龍コードフィア型、出撃準備完了しました!』
「しらさぎで第三新東京へ輸送しろ。ゴジラに第三新東京を廃墟にさせるな!」
『了解!』


 第三新東京に向って来る使徒を迎撃しようとエヴァンゲリオン初号機の出撃準備を整えている間に、彼らの知らぬところですでに歴史から姿を消していた組織が動いていた。
 そして海から陸地へ上陸した100メートルは軽くある黒い巨体の生物が、凄まじい雄叫びをあげ、脇目も振らず第三新東京へ進撃した。

 使徒サキエルと初号機に乗った一人の少年の初陣のその日が、35年前の悪夢、最強の怪獣王ゴジラの完全復活の日となった。




***




 初号機の中にいるシンジは、目の前にいる使徒サキエルを前にしてコントロールレバーを握る手が震えていた。
 幼いとき母を失い、父に捨てられ、14歳になって突然『来い』という手紙とも呼べない手紙を送られて第三新東京に来た。
 そして葛城ミサトの迎えでネルフにつくなり、久しぶりに会った父ゲンドウからエヴァンゲリオンに乗るよう命令された。
 何の説明もなく親子の情などなく、ただ命令され受け入れられるわけがない。当然拒絶したシンジだったが、するとゲンドウは、予備が使えなくなったと言い、重傷の綾波レイを運び込んできて、彼女に初号機に乗るよう命令した。
 痛々しいその姿と父に捨てられ人との繋がりに飢えていたシンジは、逃げちゃだめだと自己暗示をかけ、初号機に乗ることを承諾した。
 そして血の味がするLCLという液体に苦闘しながら初号機の発信準備が整え、凄まじいG(ジー)がかかる射出装置で地上に出された。
 そんなに距離が開いてない場所に不気味に佇み、顔が二つ(N2地雷で顔がもう一個できた)、二本足であるが体の形は人間とはかけ離れた異形。
 ネルフに行く途中で車越しに見たが、軍の攻撃でもまるでびくともせず、地形が一瞬で変わるほどの爆弾でもびくともしなかった怪物と戦う羽目になるなんて微塵も考えてなどいなかった。
 逃げちゃだめだと自己暗示をかけ初号機に乗って出撃したものの、ただの14歳の少年でしかないシンジは、今激しく後悔していた。
 恐怖と不安で心がいっぱいになってしまっているシンジは、初号機と使徒周りに黒いつなぎのジャンプスーツを身にまとい、常人では持ち運びさえできないような兵器を担いで走る人影があったのだが、ネルフのカメラにも映らぬよう動いているためネルフ側も彼らの存在に気付くことができなかった。
『エヴァンゲリオン初号機、リフトオフ!』
 指令室にいるミサトがそう指示を出し、オペレーターが射出機から初号機の拘束を外そうとした。

 その時だった。

 35年前。それ以前に生まれて物心つくぐら
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