14新世界
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手足が短く氷結にも強く、鼻も低く目も細いが、マイナス50℃の世界で生きることもできる、血中のグリコーゲン量を不凍液のレベルまで高められる生体。
温暖な場所で炭水化物中心の農耕生活をすると、一瞬で糖尿病を発する水棲生物で、海水に近い塩水とミネラル豊富な水を飲んでいないと、血中から電解質を失い続ける生き物で、体も水冷なので熱い場所では生きられない。
今の地上生活に適合するよう、激烈な反応をしない物だけが適者生存しているが、再び極寒の世界や、温暖過ぎて海面が100メートルも上昇した世界で生きられるのは、この水棲人類だけである。
「中国とインド、東南アジアに自治区がある。ヨーロッパにも小さい自治区が…… でもロシアが無い」
農耕が可能な場所に移動した出雲人も、中国と戦争をしたが、ボウガンしか持っていない敵と、大砲とライフルを持った出雲では相手にならなかった。
朝鮮任那日本府を建設した頃には、現在の中国全土を制覇していた。
象や毒剣毒矢を振るうインドでも、アレクサンダー大王でもモンゴル帝国でも追い払ったマハラジャたちも、自動小銃や航空機を持った敵には一切抵抗できなかった。
北欧のバイキングが進出して、現在のロシアに白人の国を建設していったが、それ以前に空白地帯を制圧され、ポーランド重装騎士団もフビライハーンの軍勢ではなく、増え続けた出雲人に踏みにじられ、砲とライフルと航空機に、成す術もなく国ごと解散させられていた。
イスラム圏もキリスト教圏内も、預言者による宗教が蔓延する前に制圧され、出雲の神が世界で信仰されていて、バチカンもエルサレムもメッカも聖地ではない。
ある意味タカマガハラから落ち延びた失われた十氏族の末裔が、逆侵攻してエルサレムとユダヤの地を奪還していたが、制覇したのは邪馬台国や大和朝廷ではない。
「あれ、何?」
今度の歴史では、オカルト研究部員でも知らない物が空を飛んでいた。
空飛ぶ円盤だとか葉巻型母船、オーラバトラーとかヴァルキリーみたいなロボ。
「そんな馬鹿な?」
動力源不明のオーラシップとか飛空船が交通機関として空を埋め尽くしていて空中渋滞、その上にラーゼフォンのムーの世界みたいに島が空に浮かんでいる。
ある意味、世界から戦争が消えて平和な世界。
通貨とか資本とか企業の競争に、蹴鞠とか野球とか北米投玉の競争は沢山ある。
資本の移動も、労働力の移動も自由、金利も地域の誤差程度で、イタリア北部で稼いだ金を、南部のトマト畑どころか、アフリカに投資しても誰も文句を言わない。
世界人類が医療と教育を受ける権利を持ち、既に有色人種と白人が混血してしまい、アルピノ以外に真っ白な肌と青い目をした人類がいない世界。
黄色人種に
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