14新世界
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書き変わる方向性が全く変わってくる。
さらに天然痘のような生物兵器、化学兵器を利用できたなら、歴史を根底から書き換えられる。
飛騨、職業訓練校
「起きろっ、シヨウッ! 歴史を戻すのに、このまま殺されるつもりかっ?」
タケルは迫ってくるゾンビ?たちに対抗するため、リーディング中のシヨウを蹴って起こし、引き起こそうとした。
手に持っている木の棒とか、周囲に転がっている木製の椅子があれば、時間制限を考えなければゾンビ達?を抹殺して、管理員室に逃げ込んでドアを溶接して籠れば、ホームセンターにでも行って「バールのような物」「スレッジハンマー」で武装したり、耐久力が低い木刀、2バイ4の材木などで武装できる。
日本には銃砲店とか刀剣店はめったに無いので籠れないし、ゾンビが入店してくる。
「何、四葉を殺さないでも、このまま放って置くと良い。また歴史が書き変わる、その瞬間を見ておけ、部員達よ」
怪奇現象研究会も担任も、タケルが暴れ出さない限り四葉はいつでも殺せるので、もう一度歴史が書き変わる瞬間を楽しみたいと思った。
「休戦よ、山手君」
仲間ではない部長や軍ヲタも、一旦シヨウで四葉の抹殺によって歴史を戻すのを止め、歴史が再び書き変わるのを待ち望んだ。
「見よ、四葉が呼んだ、出雲の勃興と暴虐、戦乱の数々をっ」
使い古された卒業生からの貰い物の教科書が光を放ち、プレハブの建物やコンテナハウスが再びクラブハウスへと進化して行く。
教師の3Gガラケーもスマートフォンに戻り、周囲の装飾から照明器具まで何もかも入れ替わって行く。
映画「オーロラの彼方に」のように、死ななかった消防士の父親が生き返り、危機的状況の息子の部屋に銃を持って来た時のように、壁紙から部屋の装飾が全部書き変わって行った。
日本国は国号が「出雲」一色へと書き変わり、朝鮮中国、東南アジアの全てが出雲の領土へと書き変わる。
当時は狩猟民族程度で空白地帯であった、南北アメリカ大陸、アフリカ大陸、オーストラリアも全部出雲になって行った。
特に戦争も民族浄化などしないでも、1組のカップルから約8人の子供が生まれ、病死や餓死をしない。
医療技術と農耕技術で爆発的に増え続ける人口で、日本本土全てと北海道、サハリンを埋め尽くして行き、その先へ先へと領土が広がる。
明治以降、西洋医学で死ななくなってしまい、棄民され続けた農家の次男坊以降のように、種芋と麦と米を持ち、海と山を超えて行けば地の果てまでも、地球の裏側まで出雲人だけで埋め尽くすこともできた。
航海技術さえあれば、ベーリング海峡を越えて北米に、アジア伝いに移動すれば砂漠だけで構成された不毛のオーストラリアに移動できた。
「こんなっ、今度は逆に、地球の大半が出雲にっ?」
北米と言うのは、比
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