暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーディロード〜MASKED RIDER DELOAD〜
序章〜全ての始まり、守護者の刃〜
最終章 決着編
第50話『ラブリーヒルズの悲劇』
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帰る。
「…ただいま…」
玄関をくぐった雅はそのまま倒れる。
「雅、大丈夫!?みんな、雅を布団に!」
フェイトは圭一達に指示をし、雅を布団に寝かせる。
「…ありがとう、みんな。」
意識を取り戻した雅は圭一達に礼を言う。
「どうかしたのかしら、雅?」
梨花が質問する。
「流石に、疲労困憊なだけだ。」
「けど雅さん、凄い窶れていますよ。」
「そうか…心配してくれてありがとう。もう大丈夫だ、いろいろと。」
雅は立ち上がる。
「まだ駄目だよ、雅。もう少し休まないと。」
「フェイト、時間が無いんだ。今夜、悪魔の子と言われた少年、紅林拓真君が地獄流しによって殺される。」
「それじゃあ!」
「ああ、最後まで立ち会う。」
雅はそう言って、ワープのアタックライドで夕暮れの丘に向かう。
「どうした、雅。もう平気なのか?」
「お嬢、僕は藁であると同時に人間、つまり地獄通信を扱うことは出来ますか?」
「やろうと思えば可能よ。」
「わかりました。皆さん、このカードに、今叶えたいことを祈って下さい。」
雅は白紙のカードをあい達に渡すそして、
「集まれ、世界の怨み…」
普段とは異なる禍々しい光と共に、ワールドホープが完成する。
【WORLD HOPE-JIGOKU SYOUJO HUTAKOMORI-】
雅はワールドホープを発動する。
「雅。」
あいは雅と同じ深緑色の藁人形を雅に渡す。
「分かっていると思うけど、その糸を引けば契約は完了。怨みの相手は速やかに地獄へ落ちるわ。ただし、人を呪わば穴二つ。貴方自身も死後、地獄へ落ちるわ。それでもいい?」
「地獄へ落ちるか。今更な話です。」
雅は糸を引く。
「怨み、聞き届けたり…」
藁人形は消え、雅との契約は結ばれ、あいは禊ぎを行い、正装に着替える。そして、妖怪としての姿に変わった輪入道に乗り、ラブリーヒルズに向かう。
ラブリーヒルズでは、逃げた拓真を追って自警団が追いかけていた。が、十字路で見失ってしまう。
「悪魔の子め、どこへ行きやがった。」
自警団のリーダー、蓮江が悪態ついていると、お巡りさんに扮した雅が現れる。
「おお、お巡りさん。ここら辺で悪魔の子を見ませんでしたか!」
「悪魔ですか。それは退治しないといけませんね。」
雅はそう言うと、ロードスラスターの峰打ちで蓮江を攻撃する。
「お前、何のつもりだ!」
「ああ、帽子で解りませんでしたか。」
雅は帽子をとる。
「お前は、あの時の地獄少女の仲間!」
昨晩の男が驚く。
「よく鏡を見て見ろ。」
雅の言葉を聞き蓮江達はミラーを見ると、そこにはおぞましい異形の団体がいた。
「ここは真実の間。その人間の真実の姿が映し出される。己の身勝手な都合で人を殺め、それを一人の子供に着せる。悪魔はお前達だ!
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