暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーディロード〜MASKED RIDER DELOAD〜
序章〜全ての始まり、守護者の刃〜
最終章 決着編
第50話『ラブリーヒルズの悲劇』
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って魂があるの。疲労はくるわよ。」
骨女が説明の締めをくくる。
「どうする?」
「ここまで来て、ノーとは言いません。」
あいの質問に雅は答える。
「雅、早速だけど…」
あいが指を指すと地獄通信にアクセスした男性がいた。
「なあ、本当にあいつを消せるんだよな!?」
「可能よ。貴方が望みさえすれば。」
「なら早くしろよ!」
「雅、行って。」
あいは男性とある程度会話し、雅に指示する。
「…わかりました、お嬢。」
雅がジャケットを締めると、雅の体は深緑色の藁人形に変わる。
「その糸を引けば契約は完了。怨みの相手は速やかに地獄へ落ちるわ。ただし」
「そうか!この糸を引けば二股かけていたあいつは消えるんだな!犯人は悪魔の子になるし、一石二鳥だ!」
男性は赤い糸に手をのばす。
(駄目だ!そんな理由で人を殺してはいけない!)
雅は必死に説得しようとするが、藁人形であるため意思は届かず、男性は糸を引いた。
「怨み、聞き届けたり…」
契約は完了し、藁人形は消える。

「何がどうなっているのよ!」
怨みの相手となった女性は驚いていた。何故なら、今まで一緒にいた弟が骸骨となり、襲い掛かってきたからだ。
「ただ家族仲良くしていただけなのに、男って嫉妬深い生き物なんだな…」
遠くから雅は見つめている。そして…

女性が目を覚ますとあいが漕ぐ舟の上にいた。
「ねえ、これは夢よね?」
「いいえ、現実よ。貴方は地獄に落とされた。」
「何で、どうして私が!」
「さあ?男の人と一緒にいたから?」
「ふざけないで!」
「この怨み、地獄へ流します。」
女性は三途の川を渡ってしまう。

「どうだ、雅。今ならまだ戻れる。」
「いいえ、大丈夫です。」
心配する輪入道に雅が答える。
「これ、何時まで続くんすかね?」
「さあねえ。厄介なのは、私達は死ねないこと。それはここにいるみんながそうさ。」
一目連の質問に骨女は答える。彼女の言うように、輪入道は火車と同一視されることもある妖怪、一目連は刀の付喪神、骨女は地縛霊の一種であるように、それぞれ死ぬことが出来ぬ身であった。
「みんな、呼ばれたよ。」
束の間の休憩をしていた藁達だが、新たなアクセスによって活動する。
「怨み、聞き届けたり…」
「怨み、聞き届けたり…」
「怨み、聞き届けたり…」
「怨み、聞き届けたり…」
「怨み、聞き届けたり…」

夜が明ける頃、四人の疲労は限界にまで達していた。骨女が言っていたように彼らにも心はある。地獄流しと言えば聞こえはいいが、やっていることはただの人殺し。それを一晩で数十となれば三藁や、四百余年生きている雅とて限界はくる。
「雅、お前さんは休め。人間のお前に、これ以上は危険だ。身体を整えろ。」
輪入道の指示で雅は古手神社に
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